- 新人はなぜすぐに辞めてしまうのか
- 辞めないための居場所づくりの方法を3つ紹介
- 緊張がほぐれる人間関係
- 存在を認めるコミュニケーション
- まずは褒めることが大切!
こんにちは。看護師長のはるです。
新人指導って、難しいですよね。
一生懸命に指導している新人が突然「辞めます」と言ってきて、ガッカリしてしまいました
こういう経験、ありませんか?
ネットの掲示板やTwitterには「仕事辞めたい」というキーワードがあふれています。
せっかく入った新人なので長く働いてもらいたいと思っていたのに、なぜかすぐに辞めてしまう。
具体的にどう対策すればいいのか、分からない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、新人が辞めたいと言わない職場にするために、今すぐできる「新人の居場所づくり」の方法をまとめます。
この記事を読めば、新人を辞めさせないかかわり方のポイントが分かります。
新人と信頼関係を築き、職場に定着させることができれば、きっとあなたの仕事の助けになります。
ぜひ最後まで、お読みください。
新人さんが仕事をしながら勉強をする方法については>>三日坊主にならない勉強法|新人看護師が明日からできる勉強のやり方で詳しく解説しているので、勉強が苦手ならぜひ読んでみてください。
新人はなぜすぐに辞めてしまう? 新人の退職理由
新卒の社会人が、3年以内に職場を退職する割合は、30%を超えています。
その一番多い理由は、いわゆる『リアリティショック』です。
「なんだか思っていたのと違った」というやつですね。
医療の現場では特に、学生実習の頃と現場は大きく違うため、「こんなつもりじゃなかった」というショックが大きいのでしょう。
私がこれまでに見聞きした新人の主な退職理由です。
・みんな忙しそうで、聞く人がいない。教えてもらえない。 |
・希望じゃない部署になって、やる気が出ない。「向いてない」って思った。 |
・指導者が厳しくて毎日つらい。何をしても怒られる。できるようになると思えない。 |
・夜になると涙が出る。仕事に行こうとすると頭痛がする。ミスが怖い。 |
こういう理由、皆さんの回りの新人でも聞いたことがないでしょうか。
新人は職場になじめないと、徐々に孤独感を強め、先の希望が持てなくなり、気持ちが沈みます。
そして、退職を決意してしまうのです。
せっかく費用をかけて新人を採用したのに、すぐに退職してしまっては意味がありませんよね。
まずは新人が退職しなくなる環境づくりに、職場で取り組んでみてください。
辞めさせないための居場所づくり① 緊張がほぐれる人間関係
居場所づくりに大切な要因は【人間関係】です。
親身に相談に乗ってくれる先輩の存在が必要です。
指導係の先輩は、実務の指導ばかりをしてしまっていませんか?
一番身近に接する指導係の先輩は、新人の悩みを聞いたり、世間話をしたり、休憩時間を一緒に過ごしたりして、とにかく新人と打ち解けましょう。
人は安心できる居場所があることで、新しいことにチャレンジしようと思えるものです。
職場に自分の居場所がないと思ってる新人は、ずっと緊張したままの状態ですから、新しいことを覚えたり、やってみようと積極的になることは、難しいでしょう。
まずは職場を「リラックスできる場所」にするために、緊張せずに話せる人間関係を作ることが必要なのです。
辞めさせないための居場所づくり② 存在を認めるコミュニケーション
新人は毎日先輩の指導を受ける中で、「忙しいのに自分の指導に時間を割いてもらっている」という負い目を感じています。
以前、新人指導でこんなことがありました。
ママさん社員が新人指導で残業になってしまった日、教えてもらっている新人が泣いてしまいました。
「自分の覚えが悪いせいで、先輩の子供に寂しい思いをさせてしまった」と考えて泣いたのです。
このように、自分の存在がチームにとって負担になっていることを気にするあまり、「自分がいない方がいいんじゃないか」と考えるのです。
新人が自分の存在を感じるために大切なのは職場の人たちとの密な【コミュニケーション】です。
効果の高いコミュニケーションとして、承認行動といわれるコーチングスキルがおススメです。
承認とは、相手を尊重することです。
いくつか具体的な行動を紹介しましょう。
感謝する | お礼を言う | あいさつをする |
名前で呼ぶ | 仕事を任せる | 役割を与える |
目を見て話す | 変化に気付いて伝える | 過去の話を覚えている |
その人の家族を気遣う | 相談する | 人に紹介する |
これらの行動をとることで、新人は『自分の存在が認められている』と感じることができます。
先輩から認められることがやる気や自信につながり、自己肯定感が増してやりがいを感じられるようになります。
無理に褒めなくてもよいので、まずは新人をよく観察して、出来ていることを見つけましょう。
「今日も元気だねー」「毎日きれいに掃除をしてくれてありがとう、助かるよ」など、簡単なことからで大丈夫です。
新人が組織のお荷物ではなく、大切な仲間だと感じられるように関わりましょう。
辞めさせないための居場所づくり③ まずは褒める!
褒めることは、甘やかすことだと考えている人が多いように思います。
昔はどの現場でも、先輩や師匠から厳しく叱られて育つのが当然でした。
しかし今の新人は、親や先生から褒められて育ってきています。
最近の小学校では、意見を言ったり発表をした生徒に対して、他の生徒みんなで拍手して褒める習慣があるそうです!
そのため指導する側は、「褒められてこそ頑張れるし、力が発揮できる世代である」ということを覚えておきましょう。
褒めることで、甘やかすのではありません。
褒めることで新人のモチベーションを上げ、さらに努力をさせるのです。
仕事が楽しい、やりがいがあると感じられれば、放っておいても積極的に仕事を覚えていきます。
まだほとんど仕事ができない新人を褒めるのは難しいと感じるかもしれません。
まずは仕事の成果ではなく、もっと小さなことから褒めるところを見つけましょう。
新人指導者の方には「新人指導にイライラする!?看護師長がイライラしなくなるコツ6つを教えます」の記事が参考になります。
興味があれば読んでみてください。
まとめ
新人が辞めないために大切な「居場所づくり」について、まとめました。
せっかく仲間に入ってきた新人を気持ちよく迎え入れ、職場に定着してもらうことができるように。
この記事が皆さんに役に立つと嬉しいです!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。