● 転職したいけど何から始めればいいかわからない
● 転職準備はいつから始めたらいいの?
● 将来は転職したいけど、今から準備するべき?
こんにちは、はるです。
今回は転職時にやるべき準備について紹介しますよ!
看護師は日本全国どこでも働ける資格です。職場を選ぶときに『やりたい仕事』だけじゃなく、『住みたい場所』で選ぶこともできます。とても職場選びの自由度が高い資格なんです!
ただし、たくさんの選択肢があるからこそ、しっかりと準備をして転職活動をしないと、上手くいかなくて短期間での転職を繰り返す『転職迷子』になってしまうかもしれません。
私は今は急性期病院の師長をしていますが、これまでに5回以上の転職経験があります!
沖縄・九州・関東と、広い範囲で転職をしてきました。
この記事では、何度も転職した私だから自信をもって説明できる、看護師が転職するのに必要な事前準備について、全てを説明します。
また、この記事で紹介するサービスは全ての利用が完全無料ですので、読者の方が損をする心配はないので安心してくださいね。
転職を成功させるには、準備が大切です。まずはその理由から、説明します。
転職するには準備が大切なのはなぜ?
転職に興味があるけど、はっきり気持ちが決まってないんです
転職をしようか迷っている人は、まずは転職に向けた事前準備を始めてみましょう。
じっくり時間をかけて考えることで、自分が転職するべきか今の職場のままで続けるべきか、先のことまで想像できるようになるはずです。
始めて転職活動する人は、転職の全体像が分からないと思います。まずは全体像をお知らせしますね。
転職活動では、給与や場所だけではなくて、自分のやりがいや働きやすさ、夜勤の有無や医療処置の多さなど、いろいろな条件で自分の最適な職場を選ばないといけません。
しっかり考えて、情報を集めて職場を選ばないと、せっかくの転職が失敗に終わることもあります。
医療処置がなくて楽だと思って就職したのに、患者と関わることもなく書類整理ばかりでやりがいがない…
こんなふうに、『想像と違った』となってすぐに退職すると、また初めから転職活動のやり直しになってしまいます。
私は転職に失敗した看護師さんを何人も知っています
これらは、私が実際に遭遇した、転職を失敗した人たちの例です。
- 「ほかの病院を見てみたい」と退職したが、転職先で上手くいかず戻ってきた
- リーダーや委員会など役割が増えて負担だと退職したが、転職先は更に年下ばかりでリーダーや責任者をすぐに任されるようになってしまってさらに負担が増えた
- 都市部の大学病院を退職して地方の中規模病院に転職したが、業務範囲の違いにショックを受けて転職を後悔。しかし大学病院に正社員では戻れず、契約社員で働くしかなくなった
転職を後悔して元の病院・施設に再就職する看護師さんは、本当にたくさん見ます。私の病院にも、そういう人がいますが、全員を再雇用するわけではありません。
再雇用するかどうかは、こちらの採用状況やスタッフ数にもよりますし、その人の退職までのスキルや働きぶりにもよります。一度退職したというだけで評価は下がってしまいますので、人手不足で困っていなければ採用しないこともあります。
・勢いだけで決めない!
・自分にとって大事なことが何かを決めておく
・始めて転職する人こそ慎重に!
そのためにも、事前準備が本当に大切なのです。
準備は5段階!
転職を成功させるための事前準備は、『自分についてしっかり考えること』と『転職先の情報を出来るだけ集めること』の2つが大切です。
では具体的な準備方法を解説していきます。
STEP1.転職の目的と目指す看護師像を考えよう
まず初めに、転職する目的をしっかり考えましょう!
まずは、今後の転職活動の軸をしっかりと決めるために、「転職の目的」と「自分がどうなりたいのか、どんな看護師になりたいのか」を考えていきましょう。
これらは、どちらも自分の転職活動の方向性を示す指針となる部分なので、できるだけ深堀りして具体的にすることが大切です。
そしてこれらを深掘りして考えることで、本当に転職すべきかどうかを冷静に判断することができます。
具体的に考えるべきこと
具体的に考えるポイントは、次の通りです。
● 転職の目的・理由
なぜ転職したいのか
なぜ今の職場を辞めたいのか
● 転職の必要性
辞めずに異動で実現できないか
● 転職をすることでどうなりたいか
給与・勤務形態・業務内容・夜勤など
● 転職後の将来像
転職に成功した場合の5年後
10年後の自分の理想の姿
「どんな看護師になりたいか」というのは、看護学校の卒業式で発表する「私の看護観」のようなものではなく、もっと具体的な看護師像を考えます。
最先端の医療に関わって重症患者の治療に携わるのか、終末期の患者に寄り添うケアをしたいのか、病気で苦しむ子供の看護がしたいのか、予防医学をやりたいのかなど、どんな分野で働きたいかを具体的に考えてください。
それぞれの質問でいくつかの回答が思い浮かんだ場合は、重要なものから優先順位をつけておきましょう。
でも経験したことのない診療科のことはよく知らないからなぁ…
興味のある診療科について調べたり、いろんな病院のホームページを見てみましょう
その他にも、インターネットやSNS上では、いろいろなな診療科で働いている人のブログや体験談などが紹介されていて、たくさんの情報を集めることができますよ。
たくさんある診療科の種類については>>看護師に人気の診療科は?|自分に向いてる診療科の選び方の記事で詳しく解説しているので読んでみてください。
STEP2.経験した診療科や獲得したスキルをまとめよう
次は、自分の強みが何かを考えましょう!
これまでにどんな診療科を経験してきたか、どんな処置や看護を経験してキャリアを積んできたのかを、自分で振り返ってまとめてみましょう。
参加した研修や、取得した資格はありますか? 特殊なスキルがあれば、それを活かした転職が出来るかもしれません。
転職活動では、自己アピールで自分の魅力を採用担当者に上手に伝えることが必要です。特別な資格がなくても、これまで経験した看護で学んだことは、たくさんあるはずです。
具体的に考えるべきこと
自分のキャリアを振り返るために考えるべきことは、次の通りです。
● これまで経験した症例、診療科
幅広い経験か、専門的な深い経験か
その経験でどう成長したか
● 取得した資格、参加した研修
資格や研修を活かした活動で何をしたか
今後は何が出来るか
● 委員会活動や係の仕事など
職場で任された役割で何をおこなったか
その経験を今後に生かすことができるか
● 新人指導や学生指導の経験
● 看護研究や発表の経験があるか
これまで看護師として経験したことを振り返り、その経験でどのような成長をしたかを考えましょう。
それがあなたの強みです。
じぶんの強みを見つけ、それを自己アピールに取り入れて面接に臨む必要があります。まずは自己分析をやってみましょう。
STEP3.転職先の希望条件を考えよう
次は、転職先に求める希望の条件を考えましょう
看護師の働く場所は、病院以外にもたくさんあります。
診療所やクリニックだけではなく、企業や製薬会社、保育所など、様々な場所で看護師の求人があります。その多くの求人の中から自分に最適な求人を見つけるためには、希望条件をしっかりと決めて転職活動をすることが重要です。
病院以外の就職先にどんなところがあるのかは、こちらの記事>>病院以外でも働ける!看護師の転職先 9つ【新人でも大丈夫】で解説しているのでチェックしてみましょう。
職場の選択肢だけではなく、働き方にもいろいろな選択肢があります。
具体的に考えるべきこと
● エリア(場所)
● 働きかた
常勤、派遣、パートなど
● 夜勤あり、なし
● 仕事内容
病院、施設、その他の場所
● 給与や休みの数
これらの条件に付いて、出来るだけ具体的に考えていきましょう。そしてそれぞれの重要度に優先順位をつけてください。
理想の条件すべてを満たす職場を見つけることはできません。希望条件の優先順位が大切です!
希望条件の中でも絶対に譲れない条件と、妥協してもいい条件を整理しておくことで、転職活動で失敗しにくくなりますよ。
希望条件の決め方について詳しくはこちらの記事>>看護師の転職|希望条件はこうやって決める!で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
STEP4.転職までのスケジュールを立てよう
転職活動ってどのくらい時間がかかるの?
転職活動を実際に行う前に、ざっくりとしたスケジュールを考えておきましょう。
なぜなら、転職の計画があいまいだと転職が上手くいかないだけではなく、今の仕事に迷惑をかけたり、家計が苦しくなったりする可能性があるからです。
実際、スケジュールがあいまいだと、退職交渉が上手くいかずに師長からしつこい引き止めを受けてしまったり、プリセプターや来年度発表の看護研究を指示されたりして、しばらく退職できなくなってしまう場合もあります。
そのため気持ちよく退職・転職するためにも、半年程度を目安にして転職活動のスケジュールを考えておきましょう!
具体的に考えるべきこと
転職活動のスケジュールは、転職準備期間から新しい職場に入職するまでの期間を含めて、半年をめどに計画を立てましょう!
かんたんな転職活動の全体像は、次のようなイメージです。
● 準備期間(1~2ヶ月)
転職活動の準備:自己分析や希望条件の洗い出し、情報収集、応募書類の作成など
師長との面談や意向確認書で「半年後の退職を検討」していることを伝える
● 選考期間(1~2ヶ月)
転職活動:応募、選考、内定。
● 退職準備(2ヶ月)
内定確定後:退職届の提出、仕事の引き継ぎ
このように、転職活動には時間がかかります。実際に応募書類を準備し始めてから新しい職場に入るまで、どんなに短くても3ヶ月はかかるでしょう。
大きな病院や施設では、中途採用を募集する時期が夏頃と年末ごろだけに絞っているところもあります。早めから情報収集を始めておくことが転職成功のポイントです。
転職活動でおすすめな時期
転職活動におすすめの時期ってあるの?
もちろん、あります。
病院や施設は、年中募集をしているわけではないんですよ
看護師の転職でおすすめの時期なんてあるのかと疑問に思う人は多いですが、実際に転職活動で有利な時期はあります!
具体的に、転職に有利は時期は1月~3月と8月~9月です。
● 1月~3月
冬のボーナス後の退職者の分の補充の募集がある
4月に新人入職を控えているので、中途採用者は少しずらして早めに採用するところが多い
● 8月~9月
夏のボーナス後の退職者の分の補充の募集がある
中途採用者は年に1回この時期だけに募集を出すところもある
この2つの時期は多くの病院や施設で募集が出ているので、選択肢が広くて良い求人を見つけやすいおすすめの時期と言えます。
そういえば、確かに!
7~8月ごろと1~2月ごろは退職者が出る時期ですね!
当然、転職希望者が増える時期なので、ライバルが多くて競争率は上がります。
そのため転職しやすい時期ではありますが、転職を成功させるためにしっかりと準備をおこなうことも大切です!
STEP5.情報収集をしよう
仕事が忙しいし、仕事を辞めてから転職活動をしようかな
それはリスクが高いから、あまりおすすめできないわね
転職活動は、いまの職場を辞めてからではなく、在職中にすることをおすすめします!
理由としては、いまの職場を辞めてから転職すると、次のようなリスクがあるからです。
● 転職先が決まるまで収入がゼロになる
● 焦って妥協して転職先を決めてしまう恐れがある
● 失業期間が長引くと精神的にツラい
● 退職後の空白期間は選考でマイナスになることもある
経済的にも精神的にも余裕がなければ、納得感を持って転職活動を進めることはできません。
よほどの理由がない限りは、在職中に転職活動を進めることをおすすめします!
将来転職するつもり
「今年いっぱいで退職する!」と決断してから転職活動をする人が多いですが、もしももっと早くから準備がはじめられたら、よりゆっくりと選べて失敗しにくいと思いませんか?
『いつかする転職に向けて、今から出来る準備』を始めておきましょう
POINT1.今の職場で出来る経験を逃さない!
どんな職場に行っても役立つスキルや、今の職場でしか経験できない特殊なスキルなどは、積極的に手に入れましょう!
転職の時は、自分が持っているスキルや経験によって将来が左右されてしまいます。いつかする転職に向けてスキルや経験を磨いておきましょう。
なぜなら、中途採用では即戦力を求めて採用する病院・施設が多いため、スキルや経験があると、どんな職場からも必要とされる人材になるからです。
● 採血、ルートキープ、基本的な急変時対応力
● 看取りや終末期の患者・家族への対応力
● ドレーン管理や心電図、人工呼吸器など重症患者管理
● 医療安全や褥瘡、感染対策の委員会活動への参加
他にも、これから自分が向かおうとする方向にとって、プラスとなりそうな経験は出来るだけ積んでおきましょう。転職することにはリスクがあるので、簡単にはできません。まずは今の職場で経験できることを学びながら準備をしましょう。
他にも、履歴書に書ける資格はたくさんあります。一つでも取得しておくことで、自信にもなりますよ。
POINT2.理想の働き方、目指す看護師像を固めよう
今後のキャリアプランを教えて?
どんな看護師になっていきたいの?
えーっと・・・
まだあんまり考えていません
私は師長としてスタッフと年に数回、個人面談をしています。その時に、3年目以上のスタッフには『今後のキャリアプラン』を聞いています。
・「将来は在宅医療をしていきたいので、若いうちは急性期のことや、いろいろな診療科を経験しておきたい」
・「外科系が面白いので、もっと極めたい。来年以降は〇〇の特定行為研修を受けたいと思っている」
こういうプランを語ってくれる子もいます。しかし大部分は、『考えたことがない』という返答です。
こういう将来のプランは、急に考えて決められるものではありません。いつも心のどこかで考えておくと、いろんな経験をしたり人と出会ったりする中で具体的になっていくものです。
『5年後、10年後にどうなっていたいか』
『どんな看護師になりたいか』
『自分にとって理想の働き方とは?』
こういうことを日ごろから考えておくことが、転職に向けた大切な準備となるのです。
POINT3.人脈を広げて情報を集めておこう
転職活動では、人との縁や自分の知見の広さがとても大切になります。
なぜなら、職場以外で出会う看護師との人脈があることで、転職に有利な情報を得られたり、有益なアドバイスをもらえる可能性が高まるからです。
転職の回数が少ない人ほど、自分の会社のルールが社会の常識だと思い込み、視野が狭くなっていることが多いです。
看護協会の研修や行事、民間企業の研修だけではなく、プライベートでの知り合い、それと社会人サークルやSNSを活用して人脈を広げることもおすすめです。
研修でグループワークをしたときなど、できれば仲良くなって連絡先を交換しておきましょう!
転職先を探しているときに相談できる知り合いがいると、実際に働いているスタッフから情報を得られることがあります。これが一番、信頼性の高い情報です。できるだけ知り合いを増やしておきましょう。
そっか。研修では県内のいろんな病院の人が集まるわね。
実際に働いてる人から話が聞けたらいいよね
POINT4.貯金をしておこう
転職を考えているなら、貯金を始めておきましょう!
転職活動は、意外とお金がかかります。交通費や通信費だけじゃなく、スーツやカバンを買う場合もあるでしょう。
わたし、貯金が全然ないんです
だから正直、条件よりも早く雇ってくれるところじゃないと
退職が迫ってくると、貯金がないままで転職活動をすることに不安が募ります。そして、お金の心配から精神的にも余裕がなくなって、焦って転職に失敗してしまう可能性が高まります。
そうならないためにも、転職を考え始めたときには、同時に貯金も始めましょう。
もしも急に退職することになった場合は、失業給付金という制度があります。詳しくは>>【看護師の転職】貯金がないと辞められない?|失業保険がある!で説明しているので、参考にしてください。
転職サイトを活用しよう
どうでしたか?
この流れで準備をすれば、効率的に転職活動ができますよ!
準備の流れは分かったけど…
自分一人で全部やるのは自信がないなぁ
実際に転職しようと思うと、働きながらこれらの準備を一人で勧めるのは難しいところもありますよね。とくに転職が初めての人などは、スケジュールも組めなくて困ることでしょう。
そういう準備が不安な人は、転職エージェントに相談してみるのがおススメです。
転職エージェントは、転職活動のサポートを無料で行ってくれます。
また転職エージェントの人は、人材を募集している病院や施設の情報を持っていて、そこがいまどんな人材を求めているかを把握しているので、情報収集にも効果的です。
看護師の転職サポートが手厚い転職エージェントは次の3つです。
看護のお仕事
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あなたの転職活動が成功することを祈っていますね!