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看護師の残業理由は?|残業が多い部署と残業時間数をご紹介!

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残業理由

看護師になったばかりのころ、最初に驚いたのは『こんなに残業があるの?!』ということでした。

今回は、看護師の残業についてまとめます。

残業が多いのって、自分のとこだけ?みんなはどのくらい残業してるの?

みんなはどんな理由で残業をしているの?

残業せずに定時で帰りたい!コツがあったら教えて!!

はる

こんにちは、はるです。
私は地方病院で看護師長をしています。
この記事では、残業せずに帰るコツを教えますよ!

残業をせずに早く帰りたいと思っている人は、この記事を参考にして、早く帰る方法を見つけましょう!

目次

看護師の残業の実態

まずは、看護師の残業がどのくらいなのかを調べてみました。

自分の残業時間と比べてみてくださいね。

残業の平均時間

最初に、厚生労働省が発表した「平成30年版過労死等防止対策白書」から、ご紹介します。

看護師の1カ月の残業時間は「10時間未満」が34.6%、「10時間以上20時間未満」が14.8%で平均は16.3時間でした。

また、2021年に看護協会が行なった「看護職員実態調査」での超過勤務は、次の通りでした。

1ヶ月の超過勤務を「した」人が78.4%、「しなかった」人が19.8%。

超過勤務時間の合計は、「6時間以下」が28.3%、「12時間~24時間」が23.8%、「6時間~12時間」が23.5%で平均は17.4時間でした。

あなたの残業時間と比べて、どうですか?

私の感想は、『思ったよりも少ないな』という感じです。急性期病院ではもっと残業が多いイメージですが、残業自体がない病院もあるので、平均すると少なくなるんでしょうね。

残業が多い部署

友だちの部署は残業が少ないみたい。
多い部署と少ない部署があるの?

看護師として長年働いていると、残業の多い部署と少ない部署があることに気付きますよね。

自分の部署はいつも大勢が残っているのに、「ほかの部署に物を届けに行ったら、日勤者がみんな帰っていた」なんて経験があります。

そう、部署によって残業時間には差があるんです!

では、残業が多いのはどの部署でしょうか

外科病棟

手術件数が多い外科病棟は、残業が発生しやすいといえます。

手術から帰ってきた後はしばらく頻繁なバイタルサイン測定が必要ですし、手術が予定通りに進まないことも多いため、スケジュールが狂いやすいことも原因となります。

循環器病棟

急変が起こりやすい循環器病棟も残業が多くなりやすい部署です。

カテーテル治療や手術件数も多いため、予定通りに進みにくいことは、外科病棟と同じです。

また、入院期間が短いため入退院の手続きも大変です。

脳神経外科病棟

外科病棟と同様で、手術件数が多いためにスケジュールが狂いやすく、残業になりやすいといえます。

また、脳血管疾患の後遺症のため、ADL介助が必要な方が多いことも、業務量が多い原因と言えます。

看護師の残業が多い理由

では、なぜ看護師の仕事では残業が多いのでしょうか。

みんなはどんな理由で残業しているの?

看護師の代表的な残業理由を紹介します。あなたの残業理由と同じかどうか、確認してみてください。

始業前の情報収集と業務準備

勤務時間よりはやく出勤(前残業)して情報収集をしている看護師は多くいます。

とくに若手のころは情報収集に時間がかかるため、1時間以上前に出勤して、詰め所の端の方で情報収集をしています。

病院によっては前残業禁止というところもありますが、自分のペースでしっかり情報を確認したいというスタッフも多いようです。

また、業務開始直後に動き出すために、仕事の準備を先にしておく人もいます。

日中の点滴や内服のチェックをしたり、ラウンド用に処置の物品を準備したりして、始業後にすぐラウンドを開始できるように準備をする人もいるようです。

これらは、夕方の残業を減らして早く帰るための工夫でもありますね。

夕方から出される医師の指示

医師が指示を出すと、それに伴う業務が多数、発生します。

そのため、医師からの指示が遅いと、その対応のために残業になってしまうのです。

医師側にも手術や外来対応など遅くなった理由がありますが、看護師の残業を減らすため、指示を出す時間帯を制限している病院も多いようです。

うちの病院でも、医師の指示出しは16時までとルールを作っていますが、全ての医師に守ってもらうのが難しいです・・・

それでも実際には、明日からの治療変更に関する指示を無視して帰るわけにもいかず、残業して対応してくれる看護師が多いのも事実です。

急変などの突発事例への対応

生死を分けるほどの急変は頻繁にあるものではありませんが、呼吸状態が悪くなったり突然高熱が出るなどのプチ急変は、頻繁に発生します。

これらのプチ急変であっても、その対応には多くの時間が割かれます

もともとタイトなスケジュールで動いている看護師にとって、イレギュラーなプチ急変でのロスタイムは致命的です。

残業になることが決定してしまう瞬間でしょう。

急変ではなくても、患者の転倒などのインシデント発生や、予定外の入院対応、予定外の手術や大きな検査などでも、イレギュラーなロスタイムという点では同じです。

記録時間が想定されていないスケジュール

もともと想定されているタイムスケジュールは、検温や処置、検査介助などがタイトなスケジュールで組まれています。

さらに、その合間にはカンファレンスや清潔援助などのタスクもあります。

実際には、処置や介助をするたびに「記録」という業務があるのですが、それがタイムスケジュールに考慮されていないことも多いのです。

記録の簡易化なども叫ばれて久しいですが、急性期の病院では難しく、『記録残業』が日常的に行われています

時間外で開催される研修や勉強会

院内の勉強会や研修が、時間外で開催されることも多いです。

そのため、参加をすれば必ず残業になってしまいます。

残業代が支払われれば良いですが、病院によっては『強制参加ではない。自分の勉強のためだから』という理由で、残業申請できない場合もあります

看護師はマジメで勉強熱心な人が多いため、こういう研修も頻繁に行われており、定時で帰れない日が増えてしまいます。

伝達抜けが許されない申し送り

申し送りに時間がかかるため、残業になるという人も多いようです。

日勤者から夜勤者への申し送りの際、日勤者の記録が間に合っていないため、夜勤者がカルテから情報収集できないことも理由のひとつでしょう。

その日の出来事や治療の経過などを一人ずつ口頭で申し送っていると、1時間近くかかるような事態になります。

なにかミスがあった時に『聞いていない』と言われないために、情報を漏れなく丁寧に申し送っていると、どんどん長くなってしまうのでしょう。

慢性的な人手不足

看護師がなにか処置をする際に、ひとりで準備から実施、後片付けまでしているととても時間がかかります。

もし手分けをして準備や片付けを変わってくれるスタッフがいれば、その間に記録をしたり次の処置をしたり、仕事がスムーズになるはずです。

そういう人的余裕がないことも、残業になる理由のひとつです。

委員会や係の仕事

患者の検温や処置などの通常業務とは別に、委員会や係の仕事を担当している看護師は多いです。

それらの仕事は業務の合間を見つけておこなうのですが、タイトなスケジュールで働いていると、なかなか難しいですよね。

そのため、業務後に残ってやっている人が多いようです。

残業せずに定時で帰るコツ!!

ここからは、看護師が残業をせずに定時で帰宅するためのコツをご紹介します!

マネできるものを見つけて、取り入れてね!

ルーチンのタイムスケジュールを作る

基本的に、一日の仕事の流れをルーチン化してしまいましょう。

慣れることで、どんどん最適化してスピードがアップします

『え~っと、次は何からやろうかな』と考える時間をなくすだけでも、時間短縮になります。

物の配置や準備なども洗練されていきますので、慣れるまでは振り返りをして改善を繰り返しましょう。

ラウンド中にできるだけ入力する

検温でラウンドする際に、出来るだけ電子カルテへの入力をしましょう。

測定値だけではなく、チェックボックスで記録できるような簡単な観察項目や、排泄回数、食事量、清潔ケアの有無など、後回しにせず一気に入力を済ませましょう。

基本的には記録のための時間を減らすことが、残業時間の削減につながります。

記録は定型文やテンプレートを活用する

記録時間を減らすために、電子カルテの強みを活用しましょう。

定型文やテンプレートを賢く利用したり、前日の記事をコピペしたりして、入力時間を短縮しましょう。

そのコピペのまま記録を終わらせてはダメですが、必要な個所だけ訂正すれば大丈夫です。

書く内容を悩んで手が止まらないように、症状に対するアセスメントの内容も、代表的なものは定型化しておきましょう。

病室で患者を見守りながら記録する

状態の不安定な患者や、認知症などで目が離せない患者を担当した場合は、病室にカルテを持ち込んで見守りながら記録をしましょう。

見守りと両立して時間短縮するだけではなく、電話やナースコール対応などからも離れられるため、集中して記録をすることができます

毎日だと怒られてしまうでしょうが、目が離せない患者を受け持った日だけでも病室で記録をするようにすれば、記録時間を大幅に短縮できるはずです。

無駄な導線を省くためしっかり準備する

病室とナースステーションを行ったり来たりする回数を減らします。

そのためは、事前の準備をしっかり行い、忘れ物をしないことが大切です。

必要になるかもしれないものを予測して、あらかじめ準備しておきましょう。

例えば検温のラウンドであれば、発熱時に使用するアイスノンや簡単な処置ができる消毒やガーゼ類点滴ルートを刺し変えるセットや使用頻度の高い頓服薬などです。

担当する部屋や患者によって、準備しておく物は変化させましょう。

すべてが予測の範囲内で済み、ナースステーションに戻ることなく検温が終えられれば、かなり時間短縮になりますよ!

残業が少ない先輩のマネをする

やはり、先輩の方が業務を効率よくこなすため、残業が少ない傾向にあります。

無駄な導線もなく、最適化されたスケジュールで働き、記録も短時間できちんと書けます。

それをよく見て、自分に取り入れましょう!

どのような準備をしているのか、どんなスケジュールで動いているのか、記録にどんなことを書いているのか、いつ書いているのかなどを、チェックしてみてください。

まずはマネをすることから始めましょう。

依頼できる仕事は朝から依頼しておく

すべてを一人で行う必要はありません。

適度に周りの人に協力してもらって、業務量を調整しましょう。

よく見かけるのは、業務終了間際に『何か手伝うことある?』と聞かれても、あとは記録しか残ってないので手伝ってもらえない、という状況です。

これではもったいない!

自分にしかできない記録作業は、優先して行いましょう。

先輩には頼みにくい…

先輩に気を遣って頼みにくい人も多いようですが、後輩の手伝いをするのは先輩の役割です

忙しい時間帯に頼むのではなく、朝のうちからフリー業務の先輩などに依頼しておきましょう。

『今日の部屋担当だと、わたしの力では時間がかかってしまうので、この処置をお願いできますか』と伝えれば、快く引き受けてくれるはずです。

後輩は仕事が遅くて当然なのですから、遠慮せずに依頼しましょう!

周りの人に惑わされずに働いて帰る

『自分の仕事は終わったのに、周りの人が帰らないのでなんとなく帰りづらい』という状況を見かけます。

また、記録が終わっていないのにナースステーション内で手を止めて雑談をしている光景も、目にします。

いわゆる『空気を読んで周りに合わせる』という行動ですが、これを辞めるだけでも帰宅時間が速くなります。

たとえば、絶対に残業したくないママさんナースは、周りのスタッフとは廊下を歩くスピートが違ったり、みんなが雑談していてもその輪に入らず、黙々と記録をしたり処置に回っています

そして、定時と同時にパッと帰っていくのです。

こういう、絶対に提示に帰るという決意と、周りに流されない潔さも必要です。

残業代が出ない時の対処法

一生懸命に働いても残業になるような業務量の看護師は、多いです。

もちろんきちんと残業代が支払われるべきですが、なかには残業申請させてもらえなかったり、申請しても全部は通らないという病院もあるようです。

働いた分の給料を受け取るのは当然の権利なので、あきらめずに改善してもらえるように行動してみましょう。

上司へ相談する

まずは、現場の上司に相談しましょう。

残業申請ができないのはなぜですか?
働いた分の給料が支払われないのは、おかしい気がしています。
どこかに相談するべきなのか、悩んでいるのですが・・・

残業申請が認められないことに疑問を持っていて、それについて専門家などに相談すべきか悩んでいることを伝えれば、上司も真剣に対応してくれるはずです。

ここで誤解が解けて、きちんと申請できるようになるのが一番の解決ですよね。

ただし、『ここの病棟だけを認めるわけにはいかないから』や『きれいごとだけでは病院経営はできないのよ』などと、いろいろなことを言われる可能性もあります。

きちんと話を聞いてもらえなかったり、何も変わらないことが多いと思うので、そんな対応を受けても落ち込みすぎないようにしましょう。

労働基準監督署に相談する

労働基準監督署は、全国に300カ所以上あるので、あなたの職場は自宅の近くにもあるはずです。

厚生労働省の機関で、残業代未払いなどに対する相談窓口が設けられています。

相談に行く場合は、勤務時間の記録やタイムカードの記録、シフト表や就業規則、雇用契約書などの証拠を持って行くようにしましょう。

あなたの請求が認められれば、病院側に「指導」などをしてくれます。

労働基準監督署があなたに代わって病院からお金をもらってくれるわけではありませんが、病院にとっては『労働基準監督署から指導を受ける』ということは重い内容なので、指導が出れば残業代を支払ってくれる可能性があります。

ただし、支払わせる強制力がある命令ではありません。

支払いを求めて裁判を起こす

支払わせる強制力が必要であれば、訴訟を起こして裁判で勝つ方法になります。

裁判を起こすためには、弁護士に依頼する必要があります。

市役所などで弁護士への無料相談会が行なわれていますし、電話での無料相談を受けてくれる弁護士事務所もありますので、調べてみましょう。

残業がない職場に転職する

労働基準監督署や裁判所に訴え出ると、かなり大事になってしまいます。

病院側とたたかうポジションになってしまうため、よほどの覚悟が必要ですし、時間もかかります。

それよりも簡単なのは、残業のない職場へ転職を考えることです。

最初にご紹介したように、診療科や病院によって、残業の考え方は大きく違います。

残業が全くない職場もありますし、残業はあるけれど残業代の支払いもきちんとある病院もあります。

そういう職場を探して、転職活動を始めてみるのも解決策のひとつです。

\ どんな職場があるか見てみよう /

円満に、スムーズに退職するためには事前準備が大切です。

詳しくは、こちらの記事>>看護師が幸せになるための転職の流れ|まとめを参考にしてください。

まとめ

今回は、看護師の残業についてまとめました。

看護師の残業は1カ月の平均が16~17時間ほどで、イレギュラーが多い外科系の病棟ほど残業時間が多い傾向にありました。

残業時間が多い理由については、ここでご紹介した以外にもたくさんあると思いますが、看護師一人の力量で解決できない理由も多いことが分かります。

働き方として、残業が全くない職場がいいのか、残業が多少あってもきちんと残業代として支払われる職場がいいのか、そこで臨む職場が変わります。

現状に不満がある場合はあきらめてしまわず、改善するために何か行動を起こしてみましょう。

転職を検討するなら、こちらの記事も役立つと思います>>看護師の転職|希望条件はこうやって決める!

参考にしてみてください。

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