こんにちは。看護師長のはるです。
転職しようと思うんだけど
2交代と3交代どっちがいいの?
看護師の勤務には『2交代制』と『3交代制』があります。
転職するときなど、経験していないと違いがわらかなくて選ぶのが難しいですよね。
それぞれのメリット・デメリットはしっていますか?
私は看護師になってすぐに3交代制の病院で働いていましたが、転職して2交代制の病院に変わりました。
この記事では、全国の病院で2交代と3交代がどのくらいの割合でどちらが多いのかというデータを紹介します。
またどちらも経験した私の感想と、それぞれのメリット・デメリットをまとめます。
この記事を読めば、転職をするときの勤務体制についてしっかりと考えることができ、失敗せずに転職先を選べます。
それぞれの特徴を知って、どちらの勤務体制が自分に合っているのか考えて、転職先を選びましょう。
2交代と3交代どっちが多い?
2020年の調査では、3交代の病院が57.3%で、2交代の病院が42.7%でした。
【参考】:医療労働 2020年度 夜勤実態調査結果
2019年度は2交代が39.3%だったので、2交代が少し増えたようです。
急性期一般では3交代が44.7%で、2交代が52.8%となっていて、急性期の病棟ほど2交代が多いようです。
わたしの病院は2交代制です
世間では3交代制の病院の方が過半数を占めているんですね。
2交代の病院が増えている印象だったので、少し意外でした。
この実態調査結果は病床数ごとや組合性格別などの集計もあって、とても面白いのでぜひ見てみてください。
実際の勤務時間は?
それぞれ2交代と3交代の勤務時間はどうなるかを紹介します。
病院によっていろいろあるので、代表的な時間帯をいくつか紹介しますね。
3交代制
日勤 | 8:00~17:00 |
準夜勤 | 16:30~24:30 |
深夜勤 | 24:00~8:30 |
均等に8時間ずつ分けてるのね
このパターンが代表的な3交代制ですね。
その他にも、求人情報を確認していると珍しい形の3交代制もあります。
日勤 | 9:00~18:00 |
半準夜勤 | 12:00~21:00 |
深夜勤 | 18:00:9:00 |
この勤務のように、2交代制と3交代制が混ざったような勤務体制の病院もあるようです。
半準夜勤は勤務時間が短くて、帰りも電車のある時間帯で、これも良いなと思いました。
2交代制
日勤 | 8:30~17:00 |
夜勤 | 16:30~9:00 |
私の病院の勤務時間です
2交代勤務では、8時間勤務と16時間勤務に分けているところが一般的です。
すこしずつ開始時間は違いますが、求人でもほとんどがこのくらいの時間帯で勤務が組まれていました。
勤務パターンの違い
3交代制と2交代制の勤務パターンを紹介します。
3交代制
例えば1週間の勤務は、このようになります。
日勤 | 準夜 | 準夜 | 公休 | 深夜 | 深夜 | 公休 |
数年間このパターンで働きました
この1週間の勤務を『1クール』と呼んでいて、このクールに入ると終わるまでは遊びに行けませんでした。
友人同士でも「明日から1クール入るから出かけるのは無理」という会話をしていました。
とくに準夜勤と深夜勤の間の公休日は寝る時間の調整が難しく、準夜勤後に長く寝てしまうと、深夜勤前の仮眠が取れずにきつくなってしまいます。
がんばって早起きして、昼間は少し出かけたり買い物に行ったりして過ごし、夕方から仮眠をします。
そして23時ごろに起きて0時からの仕事に行っていました。
もう一つ別のパターンを紹介します。
日勤 | 深夜 | 公休 | 日勤 | 準夜 | 準夜 | 公休 |
私はこれも経験しました
日勤のあとの深夜勤務は、とにかく残業なしで早く帰ることが必要です。
私がいた病棟では「今日の夜勤者はとにかく早く帰らせる」という風習があったので、日勤が終わったら残業せずに帰ることができていました。
17時までの勤務を終えて帰宅し、食事をしてお風呂に入り、2~3時間だけ仮眠をします。
そして23時過ぎに起きて0時からの勤務に行くのです。
仮眠時間が短いので朝が眠くなってしまうのがつらかったです。
ただ日勤で受け持った患者をそのまま深夜勤で受け持つので、申し送りや情報収集はほとんど必要ないです。
深夜勤で出勤したら、準夜勤帯の出来事だけサラッと聞いたら終わりでした。
これは自分が準夜勤をしているときも楽で、「変わりなかったですよ」だけで申し送りが終わって帰れるので、0:05に退勤することもありました。
2交代制
たとえば2交代制での1週間の勤務はこのようになります。
日勤 | 日勤 | 準夜 | 深夜 | 公休 | 日勤 | 公休 |
いまはこのパターンで働いています
私は管理職なので2交代夜勤をしていませんが、私の管理している部署はこのパターンで勤務を作っています。
16時間夜勤なので、準夜勤で夕方に出勤してきたら、翌朝9時まで仕事です。
途中で仮眠が2時間ありますが、急変対応などがあれば仮眠できない日もあるようです。
勤務時間は長いですが、間の休みや夜勤明けの休みはゆっくり過ごすことができます。
3交代勤務のメリット・デメリット
3交代勤務のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
やはりメリットの一番は、勤務時間が短いことです。
準夜勤も深夜勤も8時間なので、肉体的にも精神的にも負担が少なくてすみます。
また、業務量自体が多くはありません。勤務の半分は患者の就寝時間です。
準夜勤では22時を過ぎたらナースコールも減り、仕事は少し落ち着きます。
そこからは記録などのデスクワークを処理していきます。
深夜勤でも4時ごろまではデスクワークが中心です。
そこから朝の内服や点滴の準備、採血や経管栄養の処置を始めて行って、8時には業務が終了します。
そのため残業になりにくいのがメリットと言えます。
デメリット
3交代制のデメリットは、夜中に出勤したり帰宅したりすることです。
準夜勤が24時に終了した後、1時ごろに帰宅する際には電車が動いていないため、タクシーチケットを利用していました。
また勤務の間の休みは仮眠の時間でもあり、きちんと丸一日が休みという感覚になりづらいです。
2交代制に比べると休みが少なく感じられました。
深夜勤に備えて夕方から眠るなど勤務のパターンが複雑で、体調を整えるのが難しい面もあるでしょう。
2交代勤務のメリット・デメリット
次は2交代制のメリットとデメリットの紹介です。
メリット
2交代制のメリットは、夜勤明けの休みが長いことです。
朝9時までの勤務で帰宅して、翌日も休みになるので連休のような感覚になります。
有給休暇と合わせて連休を作りやすい勤務パターンです。
3交代制と比べても休みが多いような感覚になりました。
また出勤時間も2種類しかないので、生活リズムも整えやすいでしょう。
デメリット
デメリットはとにかく、16時間の勤務時間が長いことです。
拘束時間が長いだけではなく、状態の悪い患者がいる場合など忙しい時には仮眠がとれない状況もあります。
朝方には疲れと眠気で集中力が落ちるので、ミスをするリスクも高まってしまいます。
また夕食の介助から朝食の介助までが勤務時間に含まれるので業務量が多く、仮眠時間も確保するため残業となってしまう場合もあります。
年齢や体力によっては2交代制の長時間夜勤がきついという場合もあるでしょう。
まとめ
看護師の勤務形態で、2交代制と3交代制の違いを紹介しました。
それぞれにメリットとデメリットがありますね。
全国的には3交代制のところが多いようです。
私の考え方としては、体力に心配がなければ2交代制の方が生活リズムも整いやすくて働きやすいと思います。
夜勤の後でしっかり休みが取れるのも2交代制です。
しかし年齢が上がってきたり、16時間の長時間勤務が体力的にキツイ場合には3交代制の方がいいと思います。
転職先を選ぶ場合の参考になればうれしいです。
転職先を探す場合には、複数の転職サイトを活用するのがおススメです。
おすすめの転職サイトについては>>【看護師】転職で本当に役立ったおすすめ転職サイトと転職エージェントを参考にしてください。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。