● 夜勤に入る時期が自分だけ遅い
● 技術チェックリストが進んでいない
● 自分だけ部屋持ちの数を減らされている
● いつも自分ばかり先輩から怒られる
●自分だけリーダーをさせてもらえない
こんにちは、はるです。
今回の記事は、同期と自分を比べて落ち込んでしまう看護師さんに、ネガティブから脱却するヒントをまとめました!
仕事をするうえで同期の存在は支えあう大切な存在でもあり、時にはライバルでもあります。優秀な同期と比べられてツラい思いをすることもあるでしょう。
私は看護師を20年以上続けていて、管理職となってから5年以上たちます。様々な新人看護師や中堅看護師の成長を見守ってきました。
その経験から、看護師の多くは『自分は看護師に向いているのか』『周りと比べて劣っているんじゃないか』と悩んでいることを知りました。
この記事では、同期と比べられてツラい思いをしているあなたに、考え方を変えてネガティブから脱却する方法を教えます。
落ち込んでしまったときに読んで、自分の心をコントロールする方法を身につけてもらいたいです。
看護師の悩みをまとめた記事>>【まとめ記事】看護師の仕事がつらいと思った時に読んでほしいも参考にしてみてください。
同期と比べられて落ち込むときの対処法 6選
まわりと比べず、昨日の自分と比べよう
集団で仕事をしていると、どうしても周りからの評価が気になりますよね。特に新人の間は、先輩に褒められたり認められたりすることが、自分のモチベーションになっている人は多いと思います。
人に褒められることで自分の価値を確かめたいという気持ちは自然なことです。
ただし人に褒められるかどうかは自分でコントロールできないので、このことに執着すると上手くいかない時に苦しくなってしまいます。
あなたの価値は、指導の先輩に認められるかどうかではない。
もう一度、どんな看護師になりたいと思っていたのかを思い出そう!
あなたがなりたい看護師像に向けて努力が出来ているかどうかが、あなたを評価する指標です。
今日は、昨日上手くいかなかった情報収集のやり方を変えてみて、ちょっとイイ感じだった!
これがあなたの成長です。
目に見える結果ばかりが成果ではありません。
管理職として働くなかで、たくさんの若いスタッフの成長を見守ってきました。最初から要領がよくてテキパキこなす新人や、ミスが多くて泣きながら成長した新人など、いろんな子たちの指導をしてきました。
その経験から学んだことは『良い看護師になるかどうかと、最初の成長スピードはほとんど関係がない』ということです。
髪の色が明るく敬語も使えず、いつもヘラヘラ笑って課題をやってこない新人だった子は、部署異動して6年目に再会したときには頼りになる立派なリーダー看護師になっていました。明るい笑顔で患者さんや先生に大人気でした。
いつも同じミスを繰り返してしまい、わたしも一緒に泣きながら対策を考えていた新人だった子は、プリセプターとして新人に寄り添えるとても優しい指導者になり、その後は教育委員として活躍してくれました。
こういう経験を繰り返したので、新人としての最初の数年間の差は、今後の看護師としてのキャリアにはほとんど影響しないと自信を持って言えるようになりました。
何か新しいことを覚えるのが苦手な人は、覚えてしまえば他の人より上手にできるかもしれません。
知らないことにチャレンジするのが怖くて消極的な人は、慎重でミスの少ない仕事ができる人かもしれません。
人は全員、個別性の強い独立した人格です。周りの人と一緒のスピードで進む必要はないんです。
あなたのことを一番関心を持って見ているのは、あなた自身です。
自分自身で、昨日の自分と比べて自己評価をして、自分の成長を感じましょう!
自己肯定感を上げてポジティブに過ごすことが、幸せな人生に必要なことですよ。
自分の感情コントロールについては>>看護師は女優?!|感情をコントロールしてストレスのない働き方を!で詳しく説明しています。感情のコントロールが苦手な人には参考になると思うので読んでみてください。
失敗は成功のもと
ミスをしてしまったときは落ち込みます。
ミスにならなくても、同期は上手にできているのに自分は苦手なことって、ありますよね。そういう差を見つけると、自分が劣っているように感じて落ち込んでしまうこともあるでしょう。
そういう時には、ありがちな言葉ですが『失敗は成功のもと』という言葉を思い出してほしいです。
失敗したこと、ツラかったことというのは、記憶への定着が強いです。そのため、同じミスを繰り返さないための行動がとれるようになります。
わたしは1年目の時に抗生剤の誤投与をしてしまいました。その時のことは今も鮮明に覚えていて、20年以上たった今も投薬は慎重になります
失敗をせずに成長する人はいません。全くミスをしない看護師もいません。
医療の現場では「ヒューマン・エラーは起きて当然」という常識があります。
そのエラーをいかに早く発見し、患者に実施される前に気付けるかを、組織的にシステム化して取り組んでいます。
患者の治療に影響のない範囲でのミスは、新人時代にたくさん経験しておくことで、今後の大きなミスを予防できる防波堤になるはずです。
新人の仕事は必ず指導者のチェック受けるので、ミスが早期に発見されて患者に影響しないことが多いです。このチャンスを生かして、いろいろな経験を積んでおきましょう。
失敗の経験が少ない同期よりも、経験値をたくさん積んだあなたの方が、将来に向けた貯金をためている状態なのです!
インシデントについては別の記事<<【看護師】同じミスを繰り返さない5つの方法でも詳しくまとめています。
良かったら参考にしてみてください。
そしてヒューマンエラーについても別記事>>インシデントを減らそう!【ヒューマンエラーの防止法】で詳しく防止法をまとめています。インシデントを減らす工夫をまとめているので、参考にしてください。
世渡り上手になってみよう
人間関係や仕事の上で、世渡り上手なひとが得をしている印象がありませんか?
あなたの同期にも、世渡り上手な人がいるんじゃないでしょうか。
もし世渡り上手になれたら、人生がもう少しラクかもしれない
世渡り上手な人の特徴を紹介しますので、自分に取り入れられる部分があればチャレンジしてみてください。
上手に人を頼って、人に甘えて、きちんと感謝を示す
自分一人で抱え込まず、周りの人を頼って相談しましょう。人は、誰かに頼られたり甘えられたりすると嬉しいものです。
頼りにしつつも仕事を任せっぱなしにするのではなく、きちんと自分でおこなうことが大切です。
そして話を聞いてくれたことに対してこまめに感謝や尊敬を伝えましょう。
人を思いやる
相手の気持ちを思いやり、尊重していることを伝えましょう。きちんと約束を守り、まめに連絡をしましょう。
相手を大事に思っていることが伝わるように、行動で表しましょう。
「言わなくても分かってくれるでしょ?」と思うのは今日でやめて、すべて言葉で伝えるようにしましょう。
印象がいい、ポジティブ、悪口を言わない
世渡り上手なひとの大きな特徴です。
ポジティブで明るくて、笑顔。一緒にいるとこちらが元気をもらえるような人は、必ず人に好かれます。
すぐに性格を変えることはできませんが、そういう印象を演じることはできます。
無理のない範囲で、少し意識してみてください。人と話をするときに笑顔にできていますか?
マスクの下で隠れていては、ちょっと微笑んだくらいでは笑顔に見えませんよ。
空気を読める、マナーがいい
空気を読むことも、苦手な人には難しいことかもしれません。
その時はまず、マナーをよくすることから取り組みましょう。
何かを借りた後、返却するときに一言お礼のメモを添えたり、物を手渡すときにきちんと両手で差し出したり。
そういうちょっとしたマナーや所作が良い人は、好印象を持ってもらえますよ。
他人を気にせず、割り切って働こう
人と比べられるのはいい気がしませんよね。しかし集団で働く仕事である以上、避けて通ることはできません。
人間は集団生活で生きていくので、周りと比べられることから、完全に逃れることはできないのです。
そのことをあまり気にしすぎず、割り切って働きましょう。
仕事とプライベートの時間を分け、プライベートでの楽しみをしっかりと見つけましょう。
プライベートでの趣味や楽しみをしっかりと育てて、仕事以外の時間が充実すると、仕事での他人の評価があまり気にならなくなるはずです。
面談の時に趣味を聞きますが「特にない」と答える人が多いです。仕事で頭をいっぱいにせず、何か趣味を見つけるといいですよ!
趣味は簡単には手に入りません。趣味に出来そうな好きなことを見つけて、コツコツと続けて育てていく必要があります。
おもしろそうなことを見つけるアンテナを立てておいて、興味があることには色々チャレンジしてみましょう!
実はみんな同じように悩んでいる
スタッフと面談していると、業務のことや仕事のこと、自分の人生などいろんなことに悩んでいます。
しかし、こんなに悩んでいるのは自分だけだと思っている人も多いです。
先輩との関係に悩んでいる人は、相手の先輩も『後輩との関係に悩んでいる』という想像が出来ないようです。
主任のやり方に不満がある人は、『主任も業務分担の方法に悩んでいる』ことを伝えると驚くことが多いです。
師長である私も、スタッフの悩みや本音を聞き出せなくて悩みますし、聞き出せても簡単に解決してあげることが出来なくて悩んでいます。
優秀な同期と比べられて悩んでいる人は、実は同期の方もあなたと比べて何か劣等感を持っていることを知りません。
みんなそれぞれ悩みを抱えながら、必死に働いています。あなただけではありません。
そのことを知るだけでも、すこしは違うのではないでしょうか。
もしできるなら、自分の劣等感を口に出して相談してみることをおすすめします。
同期でじぶんの劣等感の話をするのは照れ臭いでしょうし、プライドもあって難しいかもしれません。でももし相談できれば、一気に打ち解けて長く信頼できる仲間になれるかもしれませんよ。
体を動かして、ネガティブな自分から脱却しよう
気分が落ち込んだ時には、運動をすることが効果的です。
運動によってセロトニンの分泌が活性化して、心を落ち着けたり前向きな気持ちになる効果があります。
また運動に集中することで他のことを一時的に忘れることが出来たり、日ごろと違う刺激で気分転換にもなります。
わたしも以前、運動することでネガティブから脱却したことがあります!
わたしは山登りやハイキングが趣味なのですが、主任になったばかりの頃に仕事が上手くいかなくて落ち込んでいた時期がありました。
おなじく登山が趣味のドクターに「最近登ってる?」と聞かれて「毎日きつくて、そんな気になれなくて」と答えると、そのドクターはキョトンとして「え?そんな時こそ山に登るんじゃないの?」と言ってくれました。
この言葉はその時に私にとても響いて、「あーー!そうだった!」と山の爽快感を思い出させてくれました。
このエピソードは他の人には普通の会話に見えると思いますが、わたしにとっては転機となる会話でした。
さっそく次の休みに近くの低山に登り、汗をかいて無心で歩く爽快感を思い出し、仕事での悩みに立ち向かう気力を取り戻すことができました。
なにも大げさな運動でなくてもいいんです。家の近所を散歩したり、部屋の中で筋トレをするだけでも十分です。
思い悩んだり落ち込んだ時には、運動することで気分転換をして、疲れ切ってぐっすり眠ってください。
まとめ
同期と比べられてツラい時の対処法を6つ紹介しました。
これまでの新人教育では、できない点や未熟な点を指摘して、課題を見つけてこれを乗り越えるように指導する方法が一般的でした。
しかしこの方法では、課題を乗り越えるどころか、自分のできない点ばかりに注目して自信をなくす人も多いでしょう。
そのため最近の看護管理者研修や指導者研修では、できない点は素直に認めて改善するように促しながら、その子の強みを見つけてそこを伸ばすようにアプローチするよう、教えています。
現場までこの考え方が浸透するにはもう少し時間がかかると思いますが、少しずつ現場も変わってきています。
周りの人と比べられてツラい思いをしているあなたに、この記事が参考になればうれしいです。
看護師の悩みをまとめた記事>>【まとめ記事】看護師の仕事がつらいと思った時に読んでほしいも読んでみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。