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【看護師】「辞めたい」と言えない!7つの理由と対処法を師長が解説!

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辞めたいと言えない

職場の人間関係がツラい、部署の先輩に嫌われている

明日の仕事を考えると眠れない、胸が苦しい

先輩たちは師長に信頼されているから、上司に相談できない

人手不足なので、退職を言いだせる雰囲気じゃない

誰にも言えず、どうしたらいいか分からなくて涙がでる

こんにちは、はるです。
私は地方病院で看護師長をしています。
今回は、辞めたいと言いだせない看護師の悩みについて解説しますね

新人さんだけじゃなく、部署内の人間関係に悩んでいる看護師は大勢います。

人間関係がツラい状況のまま仕事を続けることは、たくさんのデメリットとリスクがあります

  • 仕事に行きたくない
  • 仕事が楽しくない
  • 患者さんに優しくできない
  • モチベーションがないのでスキルアップできない
  • 人生が幸せじゃない
  • 心や身体の調子を崩すかもしれない

私は師長としてスタッフと面談をしますが、人間関係でツラい思いをしているスタッフをたくさん見てきて、この状況を改善したいと思っています。

私の師長としての目標は『みんなが働き続けられる職場環境を作ること』です
だけど、まだ道は半ば…
あなたにとって今の環境がツラければ、我慢をするのではなく、早めに対処をするべきです!

この記事では、私が師長としての経験からいままで学んだことをまとめます。

辞めたいと言い出せないあなたの理由を具体的にして、その対処法を教えます。そして、あなたがやりたい看護や、なりたい自分になれるための、行動を後押しします!

『辞めたい』と思いながらも、辞めるべきか続けるべきか判断に迷っている人も多いですよね。そういう場合の判断基準についても解説しますね。

この記事を読めば、なぜこんなにツラいのに辞めたいと言い出せなかったのかがはっきりできて、これから自分がとるべき行動が分かります

まずは記事を最後まで読んでみて、自分の気持ちを整理してみてください。

もしも退職代行サービスを考えているのなら、業者選びには注意してください。

たくさん業者がありますが、しっかりと選ばないとリスクがあるし、失敗することもあるんです! 退職代行のメリット・デメリットはこちらの記事>>退職代行で失敗も! 看護師が退職代行を使う利点と欠点にまとめています。

それと、私が経験した退職代行サービスの経験談も読んで参考にしてください>>【看護師】退職代行で辞められる?|師長が体験した病院側の対応

目次

辞めるべき?続けるべき?判断基準はコレ!

仕事がツラくて辞めたい。でも…
辞めるべきか続けるべきか迷います

仕事を辞めるか続けるか、簡単には決められませんよね。

私もこれまで5回以上転職をしてきましたが、退職を決断するまでにはとっても悩みました。

その経験から、辞めるしか仕方のない場合と、辞めた後で後悔する場合について紹介します。これを読んでみて、あなた自身の状況と照らし合わせて、辞めた方がいいか続けた方がいいか、考える参考にしてください。

こんな所は辞めるべき

まずは、辞めた方がいい場合を紹介します。

  • パワハラがなんとも思われていない
  • 理不尽な医者や態度の悪い先輩を上司が注意しない
  • 残業が極端に多い、上司が業務改善に無関心
  • あなたの体調やメンタルに異変が生じている
  • 退職しようか長くずっと悩んでいる状況
  • 相談できる相手がいない

ここに挙げた6つの状況は、あなた自身の努力では改善できる見込みがないので、職場を変わるしか方法がありません。

あなたの状況がこの6つに含まれるのなら、わたしは早めの転職をおススメします

では、一つずつ詳しく説明しますね。

パワハラがなんとも思われていない

「一人だけ、口調が強い先輩がいる」という環境で、しかもそれを上司が指導しているのであれば、改善の余地があります。しかし、それを超えたハラスメントと言える状況であれば、退職を検討しましょう。

パワハラの例

『ふつうに働いていても先輩から毎日のように怒鳴られる

『ミスもしていないのに、リーダーから1時間も説教をされた

『毎日、レポートの宿題を出されて寝る時間がない』

これらは教育の度を越えており、パワハラと指摘される可能性が十分にある事例です。

こういう強い指導を受け続けていると、怒られるのが怖くて委縮したり、仕事に行くのが嫌になったりして、心のバランスを崩してしまう場合があります。

わたしも以前、日常的に怒鳴っている先輩看護師と働いたことがありますが、とてもツラかったです
上司はその状況を放置していたので、私が退職するまで3年間、その状況が続きました

こういう状況に対して周りの先輩や主任、師長がなんとも思わず対処をしていない状況であれば、その職場を辞めるべきです。

こういう職場環境は、上司が問題だと認識して改善に取り組まないと、ずっと変わらないのです。

怒鳴り声や暴言が飛び交っている職場は、普通の環境ではないということに気付いて、早めに逃げ出しましょう!

怖い先輩への対処法については>>【職場の怖い先輩】どう対処する?|師長が攻略法を教えますで対処法を解説しているので、辞めるまでの期間を耐える参考にしてください。

理不尽な医者や態度の悪い先輩を上司が注意しない

明らかに理不尽なことを言う医者や、遅刻したり休憩を長くとるような態度の悪い先輩看護師に対して、師長がなにも対応していないような職場は、辞めた方がいい職場です。

理不尽なことを言う人や、態度の悪い人は、残念ながらどこにでもいます

しかし、それを上司が指導をしたり注意をしていれば、改善される見込みがあるので、その職場は良くなっていくことが期待できますよね。

忙しい日に限って休む人がいたとして、そのことを見て見ぬふりをしたり何も指導してくれない上司だと、その部署のモラルは下がり、どんどん環境が悪くなっていくでしょう。

そして病棟がそういう環境になっていることを把握していない看護部長や院長、もしくは把握していても師長をそのままにしている状況から、その組織自体に問題を感じます

明らかに態度が悪い人を注意せず放置する上司なら、早めに退職を検討しましょう。

ちなみに、怒る医者への対処法をまとめた記事>>不機嫌・怒る医者への対処法【リーダー看護師の苦悩】師長が教えます!もあるので、必要なら読んでみてください。

残業が極端に多い、上司が業務改善に無関心

例えばこんな状況

・残業になるのが当たり前、定時で帰れる日はほとんどない

・業務のやり方について意見を言っても、師長が動いてくれない

・業務改善について話し合われることがなく、師長が忙しさに無関心

仕事のやり方や業務内容については、看護師の人数や構成メンバーが変われば最適解が変わります

そのつど、今の状況に一番合った働き方に変えていくことが、働きやすい環境を作るのです。

常にいまの業務の問題点を考え、改善案を出して試行錯誤することが大切よね!

そうやって業務を良くしようとする取り組みに無関心な組織では、いつまでたっても働きやすくはなりません

師長や主任に業務改善のアイデアを提案してもまったく動いてくれないような組織なら、今後の改善は見込めないので早めに他の病院を探しましょう。

あなたの体調やメンタルに異変が生じている

例えばこんな状況

・仕事前に涙がでる、動悸がする

・夜が眠れない

・頭痛や腹痛が慢性的にある

体調やメンタルの異変が生じている場合は、早めの対処が必要です

いまの環境によるストレスが積み重なって、心が悲鳴を上げている証拠といえます。

家族や友人に相談したり、勇気を出して心療内科を受診したりしてみましょう。

心療内科の診断書をだして、少し休職してみるのも選択肢の一つです

疲れて症状が出ているだけなら、休んで回復するかもしれません。

しかし他に思い当たる原因(強い指導や苦手な先輩、ほかの職場環境など)があるなら、休んで回復しても、復職したら同じ状態になってしまうでしょう。

そういう場合は、なによりあなた自身の体調が大切です。自分が元気でなければ、看護師なんてできませんよ!

職場から離れて、まずは自分の体調を整えましょう!

退職しようか長い間ずっと悩んでいる

退職したいって気持ちがずっとあります

6ヶ月以上も退職したい気持ちが続いているのなら、真剣に退職を考えましょう。

ちょっと嫌なことがあって辞めたいと思ったくらいなら、半年も気持ちが続かないはず!

すでに一時的な感情ではなく、このまま続けていてもその悩みは解決しないでしょう。

不満を持ったまま、低いモチベーションで働き続けるのは時間がもったいないです。

自分がやりがいをもって、楽しく働ける職場に移ることを考えて、今から準備を始めましょう。

相談できる相手がいない

今の職場での不満や悩みを、本音で話せる相手がいないのであれば、続けていくのは難しいでしょう。

もしも職場に本音で話せる同期がいるのなら、転職先にはそういう人がいない可能性が高いので、辞めずに頑張ってみる価値があると思います。

しかし本音で話す相手がいないのであれば、今のままで続けていくのは難しいです。支えになる人がいない状況でツラいならば、職場を変わることを考えましょう。

辞めて後悔する場合もある

実は、退職したあとで数年して戻ってくるスタッフもいます!

退職したあとで再度就職してくる『出戻りナース』は、けっこういるんです。看護師だけじゃなく、事務やコメディカル・スタッフにもいますよ。

ええっ!
辞めたけど、やっぱりここが良かったってことですか?

それぞれの事情があると思いますが、辞めて後悔して戻ってきた人がいるのも事実です。

あなたがそうならないためにも、どんなところで後悔するのか、具体的に説明しますね。

辞めて後悔するポイントは、おもに次の通りです。

  • 忙しさが変わらず、給与と休みだけ減ってしまった
  • 転職先の医療の質が低くて働きにくい
  • 人間関係の大変さはどこも一緒だった
  • 聞いていた条件と実際が違った
  • 臨床経験が浅いのに指導がない
  • ミスへの不安やプレッシャーは変わらない

では、詳しく説明していきます。

忙しさが変わらず、給与と休みだけ減ってしまった

都会の大きな病院を辞めて、地方の民間病院に転職した場合などに、こういう状況になる場合があります。

規模が小さい病院なら忙しくないと思ってました!

病院の忙しさには色々あるので、ベッド数が少なければ暇とは限りません。

重症者が少なくても寝たきりで介護度が高ければ忙しいし、看護師数だけじゃなく、助手や薬剤師の数で看護師の忙しさが変わる場合もあります。

そのため仕事は忙しくて大変なのに、転職前より休みが減ったり、給与が下がったりして不満につながります。

転職前に、残業時間数や離職率などをしっかり確認することが大切です!

転職しようとしている病院の実際の状況を、転職サイトの担当アドバイザーから聞いておきましょう

転職サイトの担当者は、自分が担当する地域の病院を何度も訪問して情報収集していますし、前にその病院を辞めた看護師や、そこに紹介した看護師から、内情を聞いています。詳しくは>>幸せになるための転職を成功させる方法|おすすめ転職サイトで紹介しています。

ホームページに『残業はほとんどなし!』と書いていても、あなたが就職する部署の実情は分かりませんよ!

転職先の医療の質が低くて働きにくい

この理由は、転職後の不満の中でも意外と多いと思います。

建物はきれいだし、ホームページも良い感じなのに…!
ケアがこんな古いやり方なんて、信じられない!

例えばこんな状況

・清潔・不潔の概念があいまい

・医療廃棄物の分別がしっかりされていない

・マニュアルがない

・清潔ケアや環境整備がされていない

・使用できる医療資材が少ない

・吸引や酸素の配管が少なく、急変時にすぐに対応できない

・古い知識のままのケア、「うちのやり方だから」と改善しない

こういうことは、まだまだ病院による差が大きい部分です。その病院の看護部長や院長の考え方によって違うのでしょう。

最新の設備があって、医療資材が自由にたくさん使えて、仕事の流れがマニュアル通りに進んでいた病院から転職すると、その違いに大きなショックを受けてしまいます。

これらもホームページだけでは、なかなか分からない部分でしょう。病院見学の時に遠慮なく質問するか、現場の実情に詳しい転職サイトの担当者から教えてもらうしか、方法はありません

口コミサイトを確認してみるのもおススメです。詳しくはこちらの記事>>幸せになるための転職を成功させる方法|おすすめ転職サイトに紹介していますので、参考にしてください。

とはいえ、大きな病院から地方の小さな病院に転職する場合、今までのような環境ではなくなることの覚悟は必要でしょう。

人間関係の大変さはどこも一緒だった

意地悪な人や、言い方のキツイ人は、どの職場でもいると覚悟しておきましょう。

そのことだけを避けて転職していても、転職先の職員が入れ替わるのでキリがありません。

一人の問題ある人に注目するのではなく、組織や上司がその問題ある人にきちんと対処するかどうかを見極めましょう。

職場環境を良くしようと取り組んでくれる組織であれば、そこで頑張る価値があると思います。少しずつでも改善する可能性があるからです。

聞いていた条件と実際が違った

例えばこんな状況

・今年度の委員会は免除と言われていたのに、欠員が出て担当にされた

・入って数ヶ月で看護師数はそのままで病床数だけ増えた

・所属が3年以上で異動対象と聞いていたのに、入って1年で異動になった

・面接で日祝日は休みたいと伝えたのに、契約にはないからと出勤になった

ひどい!
騙したんですか?

面接時の口約束は、現場に伝達されていないことがあるの。
入る前に『雇用条件』をきちんと確認しておかないと!

面接は人事担当者や看護部長、院長などの経営陣としますよね? その場で口約束してくれた内容は、実際の現場を任されている師長の意見とは違う場合も多いのです。

実際に私も看護部長から『新しい人、人が足りてるときに月1回くらいは日曜日を休ませてあげて』と言われましたが、本人は毎週日曜日が休みになると思っていたことがあります。

『日曜日に休みたい』と言っただけでは、きちんと伝わらない可能性があります。

まずは入職前に雇用契約書をしっかりと確認して、必要なら条件を交渉してから入職の返事をしましょう。

転職サイトの担当者にお願いすれば、休日や部署・給与に関して交渉してもらうことができます。詳しくは>>看護師が幸せになるための転職の流れ|まとめにまとめたので、気になったら読んでみてください。

臨床経験が浅いのに指導がない

新人指導や、中途採用者の指導については、病院や施設によって大きく違います。

2日目から部屋持ちをさせられて「分からなかったら聞いて」と言われて放置されました

臨床経験が浅いうちに転職した場合、転職先の病院でもしっかり新人として教育してもらえると期待していたが、『ほとんど放置されて指導してもらえなかった』という不満を持つ人は多いです。

新人指導はしていても、中途採用者に対する指導のフローがなかったり、そもそも新人を受け入れていないので指導の方法自体が決められていない病院もあるのです。

面接では看護部長から「きちんと教えますね」と言われたが、実際の現場では先輩から「できるでしょ?」と言われて放置されてしまうことは、あり得るのです。

ミスへの不安やプレッシャーは変わらない

看護師を続けていくのであれば、医療事故への不安やプレッシャーはなくなりません。

わたしだって、今でも不安はあるわ。
薬を準備する時は、しつこくカルテを確認していますよ

新しい職場に変わることで、自分の周囲の人間関係が変わります。

あなたを新人の頃から見てくれていた師長や先輩がいなくなり、一緒に苦労を乗り越えてきた同期もいなくなります。その環境の変化で、余計に不安が強くなる場合もあるのです。

忙しい時に黙って手伝ってくれていたのは、同期だったかもしれません。ミスしそうな複雑な指示は、プリセプターだった先輩が声をかけて注意を促してくれていたかもしれません。

そういうフォローを当然だと思っていたら、転職先ではそれがなくなるので不安になるのです。

新しい環境でも、しばらく続ければ人間関係も出来てくるし、新しく信頼できる友人もできるでしょう。それまでは寂しいし不安もあるでしょうが、転職では職場の人間関係を一新する覚悟が必要なのです。

インシデントを起こしてしまってツラい気持ちの時の対処法については>>【看護師の悩み】インシデントで落ち込んだ時に立ち直る方法の記事が参考になります。

また、ミスを減らすために出来ることは>>インシデントを減らそう!【ヒューマンエラーの防止法】の記事や、【看護師】同じミスを繰り返さない5つの方法の記事も参考にしてください。

辞める前に試してみること

本当にツラかったり、体調に異変を感じているなら、すぐに退職するべきだと思います。

だけど、転職活動はそれなりに時間も体力も使いますし、精神的にも疲れます。せっかく頑張って転職しても『前と変わらない』となっては意味がありませんよね。

辞めるって決める前に、なにか出来ることがあるでしょうか?

まずは今の職場で、環境を改善するためのチャレンジをしてみましょう。辞めずに済めば、その方がラクですよ!

休暇を取ってしばらく休む

有休をまとめて取っても良いですが、スムーズなのは休職をすることです。

心療内科に相談をして、診断書を提出することができれば、そのまま休職することができます。

メンタルの理由で休職したこを知られたくなければ、師長と相談を。
たとえば『持病が悪化して、しばらく安静が必要なので』と伝えることもできますよ!

休職をして、実家で家族とゆっくり過ごしてみてください。

2週間休むだけでも、ずいぶん気持ちがラクになる場合があります。家族ともゆっくり相談できるので、今後についてアドバイスをもらうこともできますよね。

休んでも気持ちが変わらなければ退職をすればいいし、リフレッシュ出来たなら復職して新しい気持ちで頑張ることもできます。

実は、休職中に転職サイトに申し込んだり、求人を探す時間にもなりました

転職準備のための時間にも使えますね。勢いですぐに退職するのではなく、休職も検討してみてください。

働き方を変えてみる

仕事の負担を経験するために、常勤からパートに変わってみるなど、働き方の変更で対処できないか検討しましょう。

パートになれば、リーダー業務や委員会業務が免除されたり、夜勤なしや週3~4回程度の勤務や半日勤務なども可能になるかもしれません。

その分、給与がかなり減りますよね

そうですね。働き方を変えると、給与やそのほかの勤務条件なども大きく変わることになります。

まずは総務課などで試算してもらい、給与や社会保険などがどうなるかを確認してから、検討しましょう。

もしも転職しても、パートで働こうと思えば給与が減るのは同じです。それなら、環境に慣れた今の病院でパートになった方がラクだと思いますよ!

ときどき体調を理由にパートに変わるスタッフはいますよ!
ただし部署異動になる場合もあるので注意してね!

転職して夜勤なしだとどんな働き方になるのか、こちらの記事で>>夜勤なしで働く看護師|給与は?どんな仕事?まとめているので、興味があれば読んでみて下しさい。

部署異動をお願いしてみる

A先輩と一緒に働くのがムリ!
部署を変わっても同じ病院なら会うだろうし…

特定の苦手な人がいるのなら、部署異動が効果的です。

部署が変わっても同じ病院では顔を合わせる機会がありますが、それでも環境は全く変わります。

その先輩は、わざわざ別部署になったあなたに声をかけないし、仕事上の指摘をすることもなくなります。先輩にとってあなたは『自分に関係ない人』になるのです。

私の経験でも、異動してしばらく経つと、その怖い先輩と笑顔で挨拶ができるようになる子が多いですよ
お互い、社交辞令ですけどね(笑)

同期を置いて自分だけ異動するのが申し訳ないと思うかもしれませんが、同期とあなたは違います。あなたのツラさはあなただけのものだし、そのつらさは誰かと比較できるものではありません

まずは自分を守りましょう。

異動して気まずいとしても、それはほんの少しの間だけです。新しい部署でも知り合いはできるし、少し経てば今の同期ともまた話せるようになります。

異動に関しては>>【看護師長が教える】異動の準備と、はやく馴染むコツが参考になります。詳しくまとめているので読んでみてください。

先輩や師長に相談する

先輩たちは師長に信頼されてるし、とても相談なんてできないよ

色んな師長さんがいるとは思うけど…
わたしは本音を話してほしいし、そう思っている師長も多いはずよ!

もちろん、仕事をバリバリこなす先輩看護師のことは信頼しているし、信じています。

だけど若手のスタッフのことも可愛いし、ツラい思いをしているスタッフを放置したいとは思いません

師長は一緒に夜勤をしないし、検温や申し送りもしないし、休憩も別だし、意外と噂などを知らないことが多いんです。だから、誰と誰が苦手とか、仲良いとか、教えてもらわないと分からない場合が多いです。

『辞めるしかないかも』とまで思っているなら、師長に本音をぶつけてみませんか? それでだめなら、辞める決心がつくだけです。もしかしたら、師長が動いて対応してくれるかもしれませんよ。

転職のプロに相談する

転職サイトのアドバイザーは、仕事でたくさんの『辞めようか悩んでいる看護師』と話をしています。これは、私たち師長でもかなわない数です。

まずは転職サイトに登録をして『転職すべきか悩んでいる。いくつか求人を見て考える』と相談する方法もあります。

転職する!って決めてから登録するんじゃないの?

いいえ、辞めようか悩んでいる人も登録します
相談して条件が良い求人があれば転職するし、なければ保留という人もいるのよ

今の状況や、なぜ転職したいのか、もしも転職するならどんな病院がいいのか、そういうことを担当者に相談してみましょう。

人に話すことで自分が何を感じてどう思っているのかが、頭の中で整理できるようになります。考えがまとまらない時や決断できない時は、まず詳しい人に相談するのが良いのです。

\ ちょっと相談してみる? /

師長や先輩、家族とは違う他人に相談することで、気兼ねせずに本音が話せる部分があります。わたしは今までに5回以上転職をしていますが、毎回ここを含めて3カ所くらい登録して、相性の合う担当者を探して、たくさん相談していますよ!

ほかにもおススメの転職サイトをまとめたページ>>幸せになるための転職を成功させる方法|おすすめ転職サイトもあるので、興味があれば読んでみてください。

あなただけじゃない!辞めたい看護師は多い現実

看護師の離職率を知っていますか?

看護協会による「2020 年 病院看護実態調査」 の結果によると、看護師全体の離職率は 11.5%新卒看護師に限ると 8.6%に上昇しています。コロナ禍の影響を受けている可能性もあるそうです

新人看護師は、毎年約5万人が資格を取得して看護師になっていますが、そのうち約12人に1人が新人のうちに辞めている計算になります。

ええー! じゃあ今年は新人が20人入職したけど、1~2人辞めるのが平均値なんですか? 多いですね…

看護学校で実習を頑張って憧れの資格をとっても、現場にでて1年足らずで貯めてしまう人は多いのです。

ではまず、新人看護師に多い退職理由を具体的に見ていきましょう。

新人の退職理由

おもな新人の退職理由は、以下の通りです。

  • 思ったような看護ができない
  • 業務が予想以上にハードでツラい
  • 人手不足なので仕事が激務
  • 仕事についていけない
  • ミスが多く、医療事故が不安
  • いじめや嫌がらせにあった
  • 残業が多い、残業手当が出ない

師長として毎月新人と面談をしますが、新人から聞くツラさはこの7つのどれかです

思ったような看護ができない

忙しくて患者さんとゆっくり話す時間もない
イメージしていた理想の看護師になれないんです

学生時代に思い描いていた看護師像は、患者さんに寄り添って手を握ってあげること。

苦痛を和らげるために何時間もそばで身体をさすってあげたり、昔の話をゆっくり聞いてあげたりして、一人とじっくり関わる看護師像を理想にしている子が多いです。

ナイチンゲールの本に感動して看護師になってくれた子がいましたが、急性期の忙しさが嫌になり、1年目で退職してしまいました…

想像していた看護師のイメージと、実際の現場の様子に大きなギャップを感じてしまう新人さんは、少なくありません。

また、ご家族の方針や医師の方針で患者の希望が叶えられない場面を見てしまい、職場に対する信頼が揺らいでしまうのです。

こういう状況は自分一人の力ではどうしようもないので改善が難しく、自分の無力さや仕事のむなしさを感じてしまい、辞めたくなってしまうのです。

業務が予想以上にハードでツラい

毎日の手術や処置が多かったり、重症度の高い患者さんがいたり、寝たきりで介護の高い患者が多い。

実習では1~2人の患者さんのケアをするだけだったが、看護師になったら5~10人(それ以上も)担当する日がある。

いろいろ経験して学びたいと思っていたけど、想像以上に仕事がキツイと感じてしまうことがあります。

休みの翌日は患者さんが入れ替わっていて、情報収集が追い付きません!
急変だったり、処置が重なると休憩も取れないし、身体がきついです

夜勤の回数が多い職場だと、体力的にきつい場合や、生活リズムが崩れて体調に変化がある場合もあります。

また担当している患者が亡くなってしまう場合もあり、死に直面することで精神的なダメージを負う場合もあります。

新人さんの中には、職場ではじめて人の死に触れる子もいます
大きなショックを受けて、病室で大泣きしてしまいました

看護師の仕事の具体的な部分は、あまり子供たちに知られていないのかもしれません。本やドラマで見るイメージとはギャップがあり、本当は体力も精神力も必要な仕事なんです。

人手不足なので仕事が激務

看護師の職場は、慢性的に人手不足です。しかしそれは、看護師を雇ってくれない病院の責任ばかりではありません。

近年は病院に求められるサービスの質が高くなっているにもかかわらず、国が定めた看護基準では患者数に対する看護師数がとても少ないです。

そんな人数ではとても患者一人一人が満足できる看護は提供できないので、少ない人数で走り回ってサービスを提供することになるのです。

この慢性的な人手不足のために看護師一人一人の負担が大きく、新人だと与えられた仕事を満足にこなせないので残業になりますし、先輩も新人をフォローする余裕もなく走り回って働いているのが現状です。

新人が辞めないように、先輩が仕事を手伝ってあげなさい!

先輩は新人よりもたくさんの業務をこなしています
これ以上させるのは、先輩の負担も大きくなりすぎます

業務量に見合った人数まで看護師や看護補助者を増やさないと、この問題は解決しません。

仕事についていけない

人手不足で新人にゆっくりと指導する時間が確保できない環境の場合、『自分で勉強して来てね』と放置されてしまう場合があります。

先輩の処置を見学しただけで『次からは一人でできるよね?』と言われてしまうと、できないとは言えず、一人でやってミスをしてしまいます。

これ、前に教えたよね?
覚えてないの?
自分で勉強した?

教えてもらっても覚えられない
仕事についていけなくてツラい

教えてもらっていないことでも、先輩から『そんなことも分からないの?』と言われたり、何でも質問すると『自分で考えて』と言われたり、自分で考えて動いていると『勝手なことをしないで』と怒られたり・・・

新人さんにとっては、どうしたらいいのか分からなくて戸惑ってしまい、自信を失って退職してしまうのです。

ミスが多く、医療事故が不安

看護師の仕事では、小さなミスが患者の命に関わったり、治療に大きな影響を与えてしまう場合があります。

そのため、新人であってもミスを起こした時は先輩や上司から強く怒られたり、残ってレポートの記載をさせられるため、自信を失ってしまうのです。

今日もミスをしてしまった
わたしは看護師に向いてないんだ

しかし仕事はミスをしながら覚えるものだし、新人さんがミスをするのは上司も予想の範囲内です。そのためにフォロー役先輩が横でチェックをしていますし、薬の確認はダブルチェックをしているんです。

ミスが多いと、仕事内容を制限することがあります
それでさらに自信を失ってしまうのです…

仕事量が増えると確認が疎かになってミスが増えるため、仕事量を減らしたりしますが、ほかの新人と差がついたと感じて自信を失ってしまい、退職してしまうこともあります。

いじめや嫌がらせにあった

看護師の退職理由で一番多いのが、人間関係のトラブルです。

女性が多い職場ということもあって、女性特有のいじめや嫌がらせ、パワハラなどが横行している場合があるのです。

A先輩は私にだけ冷たい
報告の時もこちらを見ないし、ほとんど無視されていてツラい

悪意のあるうわさ話や陰口、話しかけても無視をされたり、意地悪な態度を取られるなど、毎日続くと精神的に参ってしまいます。

特にその部署に長くいる年配の看護師さんが原因だと、主任や師長も年下で強く出ることができず、そのまま放置されている場合があります。

残業が多い、残業手当が出ない

イレギュラーなことがあって残業になるのは仕方がないです。しかし、慢性的にルーティン業務だけでも残業になる環境もあります。

また残業代の申請がきちんとされていない場合も多く、上司は残業指示をしないし、先輩たちも申請しないので若手が申請できるはずがありません。

新人は残業代は出ないって言われました

情報収集のために勤務時間より1時間も早く出勤していても、前残業が認められない職場も多いですよね。

こういう環境では、がんばっても給与が少ないままなので報われなくて、辞めたくなってしまいます。

みんなの退職理由

退職をするのは新人さんだけではありません。

リーダーをしている中堅看護師もたくさん悩んでいて、退職してしまいます。

わたしが師長として、スタッフが退職する本当の理由を聞き集めた記事があるので、そちらも読んでみてください。

新人さんとの共通点も多いし、何年も働いたからこその理由もありますよ。

辞めたいと言えない理由と、その対処法

ここからは、あなたが悩んでいる『辞めたいと思っていても師長に言えない・・・』という悩みについてです。

辞めたいと言い出せない理由は、言葉にすると次の7つに分けられると思います。

  1. 怒られそう、非難されそうで怖い
  2. ちゃんと説明できずに言い負かされそう
  3. 先輩や同僚に申し訳ない
  4. 辞めると決まったら気まずくなりそう
  5. いまより絶対によくなるという保証がなくて不安
  6. お金のことが不安
  7. 何度も話し合いをさせられそう

自分の未来委への不安や、残るスタッフへの遠慮、退職に関わる面倒ごとのわずらわしさなどですね。

どれも避けて通れませんが、迷ってばかりでは時間だけが過ぎてしまいます。何かの決断は必要でしょう。

ひとつずつ解説し、その対処法も教えますね!

1.怒られそう、非難されそうで怖い

師長

こんなに忙しい時期に辞めるなんて無理に決まっているでしょう!

こんな風に怒られるんじゃないかと、不安に思ってしまうんでしょう。

病院によっては(師長さんのキャラによっては?!)あるのかもしれません。

「3年でようやく一人前。その前に辞めるなんて根性がない!」
「みんなは続けられるのに、続けられないあなたに問題があるんじゃない?」

そういうヒドイことを言われるんじゃないかと恐れているのでしょうか。

実際には、そんなひどいことを言う師長さんは少ないと思います。

昔とは違います。ひと昔前まではこういう師長さんがいたように思いますが、時代は急速に変わりました

最近の管理職者研修でかならず教えることとして「パワハラ」の問題があります。部下との面談で、相手を傷つけるような言葉を使うリスクは、管理者なら分かっています

師長から「あなたに問題がある」って言われて傷つきました
ハラスメント委員会に相談させてください

今の時代、部下からハラスメントを主張されると、師長の立場はかなりマズいことになるからです。

ただし客観的な証拠が必要ですので、本当に怒鳴られたり罵倒されそうな場合は録音しておくことをおすすめします

この場合の対処法

・まずは、話しやすい先輩に「辞めたいと思っているが師長に言い出せない」と相談してみる

・基本的には師長は怒らない。ただし辞めたいと思う理由は聞かれる、ということを理解する

・師長のキャラが怒りっぽくて、今回も怒られそうだったら、ICレコーダーで会話を録音しておく

2.ちゃんと説明できずに言い負かされてしまいそう

私、説明がヘタで…
師長から「何を言いたいか分からない」って言われました

辞めたいと思う理由を、きちんと説明できないかもしれないと不安になることもあるでしょう。

師長の前では緊張してしまって、冷静に話しにくいですよね。

「とにかくツラい」
「いじめられてるわけではないが、なんだか怖い」
「ちゃんと説明できないが、とにかくもう職場に来たくない」

こういう気持ちを抱えているスタッフも多いですよね。

このあいまいな気持ちのままで「辞めたいです」と言いに行くのは、確かに勇気がいると思います

師長は必ず「どうして?」と理由を尋ねてくるからです。

師長

なんで退職したいのか、理由をきちんと説明して。
プロとして働いているのに、なんとなくでは辞められないわよ!

こんな風に聞かれることでしょう。

実際の法律上は、退職するのに理由は必要ありません。「一身上の都合」で退職届を出してしまうことは可能です。

ただしそれでは師長も看護部長も納得しないので、何度も理由を尋ねられるでしょう。

できれば理由を準備してから、師長に言いに行くことをおすすめします。

この場合の対処法

・自分なりの理由を考えてから話に行く。紙に書いて持っていって、それを見ながら師長と話すのもおすすめ
 まずは「とにかくツラい」「毎日仕事にくるだけで涙がでる」などの理由でもいい。本当のことを自分の言葉でいうのが、一番相手に伝わります。

・自分の気持ちを言葉にするのが難しければ、建前の理由でもいいので理由を準備していく。

・理由の説明をしたくなければ「言いたくない」といって退職届を出すだけでも、法律上は退職できる
 ただし何度も呼ばれたり、他の師長や看護部長から面談をされる可能性があります。

退職時に引き留められにくい退職理由をまとめた記事>>【看護師の退職】師長が教える『引き止められない退職理由』もありますので、良かったら参考にしてください。

3.先輩や同僚に申し訳ない

私が辞めたら、今よりもっと忙しくなる
みんな怒るだろうな…

自分に仕事を教えてくれた先輩や、一緒に頑張ってきた同僚に申し訳なくて、辞めたいと言い出せない人もいるでしょう。

職場の人間関係を大切にしている人は、他の人を残して自分だけ逃げ出してしまうことに罪悪感を持ってしまうのでしょう。

特にこれまで誰にも「辞めたい」と相談していなかった場合は、言い出しにくいかもしれませんね。

だけど、心配しなくても大丈夫です。あなたを理解してくれる友人であれば、あなたが仕事を辞めようと思う状況にあることを、必ず理解してくれます

そして大切な人間関係というのは、職場が変わっても続けていけるものです。

はる

わたしは20年以上も看護師を続けていて、6回は職場を変わりました!

その間にたくさんの同僚が辞めていき、自分も皆を残して先に退職しましたが、それぞれの職場で一緒に働いた友人とは今も連絡を取り合っていますよ!

この場合の対処法

・大切な先輩、同僚には「辞めたいと思っている」ということを先に伝えておこう

・あなたが辞めることを快く思わない人もいるかもしれないが、スタッフが入れ替わるのは自然なこと
 退職時に「ご迷惑をおかけしてすみません」と一言いうだけで大丈夫。
 気になるなら最終日に、スタッフみんなで食べてもらうようにお菓子を差し入れすれば充分です。

4.辞めると決まったら気まずくなりそう

「あの子、辞めるらしいよ」と噂になると、なんとなく気まずいですよね。

来月の勤務表に名前がなければバレますし、それまで黙っている方が不自然です。信頼関係のある人には自分から早めに伝えましょう

辞めると知られたら、みんなに冷たくされないかな

たしかに、あなたが辞めてしまうことで一時的に、夜勤回数や休日出勤が増えて負担をかけることもあるでしょう。

そのことが心配で、なかなか辞めると言い出せない人もいると思います。

ただしこの場合に気をつけてもらいたいのが、先を越されたらますます言い出せなくなるということです。

わたしは退職を決意したら、出来るだけ早く上司に言うことをおススメします。時期を見計らっていては、他の人に先を越されてしまうことがあるからです。

同じ時期に退職希望者がいる場合、時期をずらしてほしいという交渉は、後から言ってきた方に集中します

師長

その時期には○○さんの退職があるから無理!
時期をずらしてもらわないと。

師長からこのように言われてしまうと、希望の時期に円満に辞めることは難しくなります。

時期を見計らっているうちに何年かたってしまったという職員もいるので、気をつけましょう。

この場合の対処法

・気まずくなりたくない相手には、うわさになる前に自分で伝えよう

・退職までの期間がちょっと気まずいのは仕方ない。
 辞めた後の準備などで忙しくしていれば気にならなくなりますよ。

5.今より絶対に良くなるという保証がないから不安

辞めた後で後悔したらどうしよう・・・

大きな病院に就職している人や、初めての転職の人には、この不安が多いかもしれませんね。

退職するかどうか迷っている理由は、『今より良くなるとは限らない』からです。

実際にわたしの病院でも、さまざまな不満を抱えて退職したスタッフが、数か月後に再就職してきたことがあります

退職するかどうかを決める時に、どうしても譲れないポイントを決めておくことが大切だと思います。

あとは、迷っていること自体を師長に伝えておくのも、良い方法だと思います。そうすることで本当に退職を決意したとき、師長への言いにくさがずいぶん減ると思いますよ。

なぜ辞めたいのか、自分の気持ちを整理してみましょう!

まずは自分の心と向き合い、何が不満で辞めたいのか、転職先にはどんなことを望むのかをしっかり考えましょう。それが退職準備です。

看護師の退職準備や自分の心との向き合い方については、こちらの記事>>看護師が幸せになるための転職の流れ|まとめにまとめているので、退職すべきか迷っている人は参考にしてください。

この場合の対処法

・仕事をするうえで、自分が絶対に譲れないことを考える。その譲れないことが今の職場で叶えられないなら、転職するしかないと決意する。

・定期面談などの機会に、辞めるかどうかを迷っていることを師長に伝えておく。まだ決断していないので、はっきり決めてからよりも言いやすいはずです。

6.お金のことが不安

奨学金制度を利用していた人は、その病院で3年程度勤めると返済義務がなくなりますよね。

しかしその前に退職すると、奨学金の返済を求められます

このことが、辞めたいと言い出せない理由になっている人もいるのではないでしょうか。

病院奨学金制度とは、病院が看護師・保健師・助産師を目指す学生を対象に支援してくれる奨学金制度です。
一般の奨学金制度との一番の違いは、その病院で一定期間働くことで返済が全額免除されることです。

定められた期間が経過する前に辞めたい場合は、一定金額を返済する必要があります

そんなお金はない
ツラくても辞められない

実は、奨学金は一括で全額返済しなくても大丈夫です。

分割で少しずつ返していくことができますし、再就職が決まるまで少しの期間は支払いを待ってもらうこともできます

そこは病院との話し合いですので、返済が難しい場合は正直に相談しましょう。

この場合の対処法

・退職するなら、数か月分の生活費の貯金は必要。寮に入っている場合や、次の就職先によっては引っ越しも必要になる。60万円くらいは頑張って貯金しておこう。

・奨学金を借りている場合は、少しずつ返済していく覚悟を決めよう。どうしても返済するのが難しい場合は、すぐに退職せずに部署異動をお願いしてみよう。

退職後のお金については>>【看護師の転職】貯金がないと辞められない?|失業保険がある!の記事に詳しく書いていますので、参考にしてください。

7.何度も話し合いをさせられそう

看護師の職場は、退職させないための引きとめがあります。

病院によっては看護師の数が施設基準で決まっていたり、残るスタッフへの負担増加を心配して、上司はかならず引きとめてくるでしょう。

特にあなたが職場にとって欠かせない存在だったり、働きぶりがよくて上司に気に入られていれば、より強く引きとめられてしまいます

それが面倒で心配だという人は多いかもしれません。

先輩が辞める時、何度も師長に呼ばれて大変そうだったしな
師長との面談は気が重いから、話したくないな…

師長に何度も呼び出されないためのポイントは、きちんとした退職理由を準備しておいて、納得してもらえるように話すことです。

いくら説得しても引きとめられないことが分かれば、それ以上の話し合いはなくなるはずです。

師長に引き留められにくい退職理由は >>これは引きとめられない! 看護師長が教える 【引き留められない退職理由】にまとめているので参考にしてみてください。

この場合の対処法

引き止められにくい退職理由を準備しておく

・何度か引きとめ説得のための面談をされるかもしれないが、それを乗り越えれば退職できることを理解して、遠慮せずに自分の気持ちを伝える

円満に退職する方法

もしも退職を決断したら、師長や病院ともめたり、残るスタッフと険悪になって辞めることがないように、円満退職を目指しましょう。

どうすれば円満に退職できるの?

円満に退職するために大切なのは、しっかりと事前に準備をしておくことです。

退職の準備をする

退職したいと思ったときはいきなり行動に移さず、まずは周りの人に自分の気持ちを説明するために、整理をしましょう

なぜ辞めたいのか、何月に辞めるのか、今後はどうするつもりなのかなど、師長から必ず聞かれます。

いま、担当している業務があればその引き継ぎについても準備が必要です。

円満退職するための退職準備について、この記事>>退職準備は何をする?|師長が教える【看護師の退職準備】に詳しく説明していますので、しっかり読んで準備をしてください。

転職の流れを知る

退職を検討するのなら、次の仕事に付いても考え始めましょう。

生活のためにも、転職活動は在職中から始めるべきです。

詳しく説明した記事があるので>>看護師が幸せになるための転職の流れ|まとめこちらを読んでください。

まとめ

今回は、辞めたいけど言い出せない人の、言い出せない理由とその対処法をまとめました。

責任感が強くて真面目な人や、周りに迷惑をかけたくない優しい人ほど、自分の主張をせず周りに気を使って我慢してしまう傾向があります

まずは自分がやりたかった看護や、なりたかった看護師に近づけているのかどうかを考えてみてください。

尊敬する上司や先輩がいて、ここで頑張れば自分がなりたかった看護師に近づけそうだと思うなら、その職場を辞めない方がいいと思見ます。

しかし、今の職場では自分の思いが叶えられないと思うのであれば、思い切って転職するのも必要なことです。

看護師は国家資格なので、本来はフリーランスでも働けるし、職場を変わることで経験値を積んでよりステップアップできる技術職なんです。職場を変わることを恐れすぎないでください。

周りの人に気遣って遠慮しているうちに、自分が体調を崩してしまうかもしれません。

しっかり準備をして、自分の言葉で上司に気持ちを話してみてください。

そしてどうしても辞めさせてもらえない、辞めると言い出せないときには、退職代行サービスを考えるという人もいるかもしれません。

退職代行サービスは、非弁行為とのグレーゾーンで、きちんとした業者を選ばないとトラブルになるケースもあります

別記事で体験談をまとめていますので>>【看護師】退職代行で辞められる?|師長が体験した病院側の対応、興味があれば読んでみて下さい。

ほかの人たちの退職理由を知りたければ>>【看護師】みんなが仕事を辞めた本当の理由|本音が知りたいで詳しくまとめていますので、参考にしてください。

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