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【2023年版】今どき新人看護師|特徴を理解して上手に付き合いましょう

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2023年

こんにちは、はるです。
私は地方病院で看護師長をしています。
今回は、今どき新人看護師さんの特徴を紹介します!

新人看護師の指導者さんや師長・主任さんたちは、毎年の新人指導に頭を悩ませますよね。

わたしも毎年、楽しく働いてもらいたいと思いながらも、はやく仕事を覚えてほしい気持ちもあって、怒ると褒めるのバランスに悩んでいます

とくに世代の差もあるので共通の話題が見つけにくく、『師長』という役職も邪魔をして、なかなか打ち解けて本音で話せるようにはなれません。

この記事を読んでくれている看護師の先輩や管理者の皆さんとの世代の差は、どのくらいでしょう。

今回は2023年版として、わたしの考える今どきの新人看護師の特徴をまとめました。

皆さんの職場で、新人との付き合い方の参考にしてみてください。

ほかにも、新人の離職を防止するための 取組みとして、『今年こと新人を辞めさせない!今すぐできる、新人の居場所づくり』も併せて読んでみてください。

目次

競争は苦手だが成長意欲は高い

最近の小学校では、かけっこで順番をつけないそうです。

運動会では「仲良く一緒に」ゴールさせるなど、個性を発揮しにくい場面が増えてしまったことは否定できません。

競争のない運動会で育ってきた新人は、人と競ったり争ったりすることが苦手です。

また、目立つことを避けてみんなと同じように行動しないと、いじめの対象になりやすいといったケースもあるようです。

職場で見ていると、人と競うことが苦手なので、基本的に優しく穏やかな性格の人が多いように思います。

看護師としては、穏やかで優しい性格であることは大きなメリットですが、のんびりしていてマイペースなところは上司や先輩から見ると物足りないかもしれません。

穏やかで優しいところを活かして仕事ができるよう、導いてあげる必要があります。

強い承認欲求をもっている

ゆとり教育は2002年から始まっているため、2023年の新入職員は小学校からゆとり教育を受けていることになります。

ゆとり教育の学校生活や、SNSでのコミュニケーションの中で育ってきた世代ですので、自分を認めてくれるのが当然だと考える傾向が強いです。

SNSに投稿すると「いいね」と承認される経験によって、さらにたくさん認めてもらいたいという欲求が高まります。

とくに看護師として就職してくる新人は、「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」という理想も持っています。

面接をしていても「何かの認定を取りたい」と言う新人が増えました

これは、私たちの考える成長意欲とはちょっと違います。

優秀な人材になって出世したいとか、大きな成果を上げて有名になりたいというわけではない。

人の役に立って、みんなから必要とされたい

自分の存在価値を高めたい

そういう欲求を満たすための、成長意欲のように思います。

そういうタイプの新人さんの場合は、出来ることを褒め、存在を認めることでモチベーションを上げてあげると、どんどん頑張ってくれるようになるはずです。

逆に、認められないと働く意欲を失いがちになり、不満を抱えやすい点には注意が必要です。

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検索スキルが高く情報収集が得意

子供のころからスマホを使って育っています。

何か分からないことがあれば、キーワードから様々な情報を集めることができます。

そのため、知らない疾患や薬の名前は休憩時間を使ってパパっと調べてきます。

その反面、つながりや理屈を自分で考えたり、自分でおこなった結果を予想したりする習慣がありません

何か質問すると、「分かりません」「知りません」と即答されます

看護の仕事では、先のことを予測して危機回避する能力が求められるので、職場で充分なKYT(危険予知訓練)が必要でしょう。

「このあとどうなると思う?一緒に考えてみよう」と時間を与え、行動の結果を予測してシミュレーションすることを教えましょう。

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受け身の傾向がある

核家族で育ち、物が豊かな時代に育っているので、のんびりした性格の人が多いです。

職場でも、全体的におとなしくて素直な新人が増えたように感じます。

何かを指示すると、一生懸命こなしてくれます。

ただし逆に言うと、言われたことはきちんとするけど、言われたこと以上のことはやらない。

考えて工夫して行動する習慣がなく、言われたこと以上のことを返そうと思いつかないのです。

人より目立つことを避け、周囲に溶け込むことが得意なため、指示されたことだけをやって満足し、次の指示がなければジッと指示を待ってしまいます。

素直で従順なので、分かりやすい説明をして、小さなことでも出来たことを褒めていけば、少しずつ成長していきます。

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直接顔を合わせてのコミュニケーション能力が低い

人とのコミュニケーションはLINEやSNSが主流という環境で生活をしています。

対面でのコミュニケーションは苦手という人が多いのは当然です。

そもそも、大人同士の対面コミュニケーションのルールが良く分かっていない人も多いように思います。

無表情であいさつをしたり何か作業中の人に唐突に声をかけたり

ここ数年はそういう新人が多いなぁと感じます。

こちらから見ると「何を考えているか分からない」と思ってしまいます。

しかしゆっくり話を聞いてみると、意外としっかりした考えを持っていて、アイデアもあるのです。

まずは新人さんに、相手からどう見られているかを意識することを教えましょう

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叱られることやプレッシャーを受けることに慣れていない

核家族化で、年上とのコミュニケーションが苦手です。

褒めて伸ばす教育なので、教師や親から怒られたり叱られたりした経験が少ないまま成長しています。

間違えを指摘されたり、挫折したりした経験が少なく、精神的に成長していない場合は、自分は何でもできるという根拠のない自信「万能感」をもつ原因にもなりかねません。

子供の成長過程にある万能感は、本来であれば成長に伴って少しずつ消えていくものですが、消えないままで持ち続けている場合は対応に注意が必要です。

怒られたり叱られたりした経験が少ないため、少し強い口調で指摘を受けると「失敗した」と感じて、怯えてしまいます

プレッシャーにも弱く、すぐに落ち込んでしまい、自分はもう立ち直れないと思い詰めます

今どきの新人さんには、叱って強く育てるというやり方は通用しません

丁寧に説明しながら、新人の意見も聞いてあげましょう。

指導者へアドバイス

叱っても意味がないし、委縮して更にできなくなるということを、指導者側が理解しましょう。

指導をする目的は、叱って反省させることではありません。

きちんと手順通りに出来るように覚えさせることです。

一生懸命に指導をしていると、とにかく反省の言葉や態度を引き出そうとしてしまうことがあります。

指導の言葉が新人に届いているのか、心に響いているのか、確かめたくなるのです

その気持ちは分かりますが、叱って怯えさせてしまうと、その後の指導の言葉はもっと届かなくなってしまいます。

反省しなくてもいい。理屈を理解するのは今じゃなくてもいい。

まずは手順通りに出来れば合格なのだと割り切ることが必要です。

素直で成長意欲が高いのが、今年の新人の特徴です。

本人がきちんと納得すれば実行できますし、成長しようと自ら調べて努力をしてくれるはずです。

勉強をするか、努力をするかは本人に任せて、必要な手順や流れを覚えさせることに集中して指導をしましょう。

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まとめ

今どきの新人看護師の特徴をまとめました。

当然ですが、先輩たちが育ってきた時代とは社会の情勢も違います。

その新人がどんな時代で育ってきて、どんな特徴を持っているのかを知ることで、効果的なかかわり方が見つかります。

新人指導でイライラしなくなるコツは別記事でまとめていますので、良かったら一緒に参考にしてみてください。

この記事が、皆さんの職場で役に立てばうれしいです。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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