● 派遣の看護師ってどんな働き方なの?
● 派遣看護師のメリット・デメリットが知りたい!
● 派遣で働くのってしんどそう。実際はどうなの?
こんにちは、はるです。
今回は、派遣で働く看護師の仕事内容やメリット・デメリットを解説しますね!
看護師の働き方も多様化していて、正社員ではなく派遣看護師として働く人も増えています。
私自身も、病院を退職後に派遣看護師をしていた期間がしばらくあります。
派遣看護師という働き方には、派遣ならではのメリット・デメリットがあるので、しっかりと特徴を把握したうえで自分に合った働き方を探しましょう。
この記事では、派遣看護師の仕事内容と給料について、正社員とは違う派遣看護師のメリット・デメリットをしっかり解説しますので、ぜひ参考にしてください!
看護師の派遣については、法令で決められている制限があります。
しっかり確認して、法令違反をしないように注意しましょう!
派遣看護師とは?
派遣の看護師は、正社員の看護師と仕事がちがうの?
仕事内容の違いはほとんどありませんよ!
派遣看護師と正社員の看護師で、仕事内容にほとんど違いはありません。
ただし、雇用形態が違いますし、雇用の契約を結ぶ相手や雇用期間には違いがあります。
まずは派遣という働き方について、基本的なところを解説しますね。
派遣会社と雇用契約を結ぶ
正社員の看護師、もしくはパートやアルバイトの看護師の場合は、勤務先の病院や施設と雇用の契約を結んで、その勤務先の職員として働きます。
給与や勤務先から支払われますし、社会保険や有給などの休暇の管理、事務上の手続きもすべて、勤務先の病院や施設が行ないます。
それが派遣看護師の場合、勤務先ではなくて、派遣会社と雇用契約を結ぶのです。
働いているのは病院や施設であっても、雇用契約を結んでいるのは派遣会社なので、給与の支払いや、社会保険や書類手続きなども、すべて派遣会社が行ないます。
派遣看護師の働き方は3つ!
派遣にも種類があるの?
大きく分けると3つの種類があるのよ!
派遣には、大きく分けて「登録型派遣」「紹介予定派遣」「常用型派遣」という3つの働き方があります。
それぞれ雇用形態が違うので、どの種類の派遣を選ぶかによって働く職場にも違いがあります。
3つの働き方について説明しますので、自分が希望する働き方や働く場所についてよく検討しましょう!
登録型派遣
登録型派遣とは、派遣会社に登録して紹介された派遣先で仕事をする働き方です。
派遣会社から仕事を案内されて雇用契約を結ぶのが一般的で、登録後はいろいろな派遣先の情報を受け取ることになります。
基本的に派遣期間が決められていて、期間満了したタイミングで契約が終了となりますが、延長されるケースも珍しくありません。
登録型派遣が、派遣として働くときに最も一般的な働き方です。
フルタイムだけではなく、短期や時短勤務など、自分の状況に合わせて時間に柔軟性を持って働ける点がメリットです。
また、登録型派遣には「その日ごとの単発契約」である日雇い派遣もあります。
日雇いの単発派遣は、自分のライフスタイルに合わせて働きたい日だけ働ける柔軟な雇用形態です。
ただし日雇い派遣ではその日ごとに仕事を探す必要があり、仕事内容の選択肢や収入の安定性には注意が必要です。
また、毎日の応募や連絡手続きも必要になるので、自己管理能力やコミュニケーション能力も求められます。
大手派遣会社の「派遣」は、登録型派遣を指しているケースが多いです。
紹介予定派
紹介予定派遣とは、派遣先の職場で「半年以内に契約社員や正社員などの直接雇用に切り替えること」を前提とした派遣の雇用形態です。
派遣される側も「半年後は派遣先から直接雇用」されることを前提に派遣されるので、将来的に正社員を目指している人におすすめです。
もちろん、必ず正社員にならなければならないというわけではありません。
実際に職場で仕事をしてみて、職場の雰囲気が自分に合っているか、長く働き続けられそうかを体験したうえで判断できるので、ミスマッチが起こりにくいというメリットがあります。
派遣先との相性が合わない場合は、スムーズに次の職場を探すことができます。
紹介予定派遣は、将来的に正社員を目指す人にとって、様子を見てから決断できるという安心感を与える働き方です。
常用型派遣
常用型派遣とは、派遣会社の社員として雇用された状態で、病院などで仕事をする雇用形態です。
登録型派遣とは異なり、派遣先での就業期間が終了しても、派遣会社との雇用関係は継続されたまま新たな職場に派遣されます。
もし、すぐに次の派遣先が見つからない場合でも、次の職場が決まるまで派遣会社からの給与は支払われ続けるので、経済的な安定がメリットです。
最近では、専門的知識・技術を持った人材を確保しておきたいと考える企業のニーズが高まっているので、看護師の常用型派遣を行う派遣会社も増えてきています。
おもな派遣先と仕事内容
派遣だと、どんな職場で働けるの?
病院やクリニックだけじゃなく、いろいろな職場が募集しているのよ
派遣看護師は、病院などの医療機関だけではなく、保育園、一般企業、献血センターなど、さまざまな職場で活躍しています。
若い人ばかりではなく、60代以降で派遣看護師として活躍している人も多くいます。
どのような仕事をするのか、おもな派遣先をご紹介しますね。
病院・クリニック
病院や診療所、助産院などの医療機関で働くことができるのは、紹介予定派遣、産前産後休業や育児休業・介護休業の代替などです。
つまり、医療機関で働く看護師が産休・育休に入っている間だけ、期間限定で就業するという契約です。
それ以外では、離島やへき地でも派遣看護師としての勤務ができますが、地域における医療の確保を目的としているので、厚生労働省令によって指定されている地域のみに限定されています。
老人介護保険施設
老人介護保険施設とは、病院と自宅療養の中間的な役割の施設です。
在宅復帰を目指す高齢者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるように、リハビリテーションや医療・介護などを提供しています。
派遣看護師の仕事では、病気や障害、筋力低下などによって日常生活が困難な高齢者のサポートです。
食事や入浴、着替え、排泄などの介助、趣味の活動や運動の指導をおこなうこともあり、施設によってさまざまな業務があります。
介護老人保健施設への看護師の派遣にも一定の制限がありますが、紹介予定派遣なら勤務可能です。
デイサービスでの単発派遣については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
献血センター・健診センター
献血センターのお仕事は、おもに採血業務です。
日本での献血事業は、すべて日本赤十字社が行なっています。
派遣看護師は、各地の献血会場や献血ルーム、献血バスなどの施設で、献血に来てくれた人たちの採血や検査を行います。
消毒や機械操作、注意事項の説明、献血者の観察といった業務もあります。
献血センターのお仕事は日勤のみなので、夜勤なしでお仕事を探している人にも選択肢になる勤務先です。
保育園や企業
保育園での看護師の仕事内容は、おもに園児の健康管理です。
けがや病気の応急処置、健康観察、感染予防、お薬の管理、歯磨きや手洗いなどの健康指導、健康診断の準備や介助など、さまざまな業務があります。
保育士と一緒に保育をする場合もありますので、子どもが好きな人であれば、選択肢の一つとなるでしょう。
子どもにかかわる看護師の仕事については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
コールセンターや産業保健師など
一般企業においても派遣看護師のニーズは高く、産業保健師やコールセンターなどのお仕事があります。
産業保健師のお仕事は、カウンセリングやストレスチェック、社員の健康教育、健康診断にもとづく保健師面談、社員と産業医のスケジュール調整など、企業によってさまざまな業務があります。
コールセンターでは、医療機器の使用方法の説明や指導業務、患者さんの対応などのお仕事があります。
自治体や企業が開設している『健康相談センター』で、フリーダイヤルで市民からの健康相談を受けるお仕事などもあります。
現場で患者対応するのではない看護師の仕事にも、興味があります!
コロナ相談コールセンターでのお仕事についてはこちらの記事でも紹介しています。
派遣看護師のメリット
派遣看護師として働く場合、いろいろなメリットがあります。
どんなメリットがあるのか、詳しく解説していきますね。
時給が高い
派遣看護師の時給は高く、2,000円前後の時給で働けるケースも多くあります。
地域による差はありますが、相場は1,300円から2,000円くらいです。
一般的な求人で時給2,000円以上の求人はかなり高時給といえるので、経済的なメリットが大きいのが特徴です。
さらに夜勤が伴う職場であれば、夜勤手当がつくので「派遣でできるだけ稼ぎたい」という人には魅力的な選択肢となります。
残業が少ない
派遣看護師の場合は勤務時間が定められているので、残業はほとんどないケースが多いです。
派遣先の状況次第では残業をすることもありますが、残業ができない場合は事前に派遣会社に伝えておくことで、派遣会社から連絡を入れてもらうこともできます。
「残業できない」というような言いづらい内容も、自分で交渉せずにすむのも派遣看護師の魅力ですね
もしも残業した場合は、きちんと残業代が支払われるので安心です。
条件や希望に合わせて働きやすい
派遣看護師の場合は、日勤だけの働き方や週に2~3回だけの勤務など、ある程度時間に融通が利く点もメリットです。
また自分の希望条件を派遣先へ伝えておき、条件が合う職場を選ぶことでトラブルなく働き続けられるので、柔軟な働き方を実現しやすいでしょう。
時給も高いので、そこそこの収入を得ながら自分のペースで働ける点は魅力的です。
たとえば、子どもの学校の行事や親の通院などに合わせて、特定の曜日だけを休む場合なども調整が可能です。
勉強会や委員会への参加がない
派遣看護師は即戦力で採用されるので、職場での長期的な研修や勉強会などへの参加は、ほとんどありません。
委員会活動や看護研究などの活動に参加することも、ほとんどないでしょう。
ただし、自分の時間が確保できるメリットがある一方で、自分自身で学ぶ姿勢はキャリア形成のためにも大切です。
自己成長とスキルアップの意識をもって、自律して学び続けましょう!
人間関係のトラブルがない
派遣看護師は一カ所の職場に留まりつけるわけではないので、複雑な人間関係に巻き込まれずにすみます。
看護師は女性の多い職場なので、人間関係の問題に悩まされた人も多いと思います
同じ職場で働き続ける場合、人間関係の問題を抱えてしまうと面倒ですが、派遣で働く場合は期間が終了すれば現場を変えれば解決できます。
人間関係のトラブルが起きにくく、ストレスが軽い状態で働けるのは、派遣ならではの強みと言えるでしょう。
派遣看護師のデメリット
メリットがある一方で、派遣看護師ならではのデメリットもあります。
同じ職場で働き続けられない
派遣看護師は雇用期間に制限があるので、もし居心地よくて働きやすい派遣先で働けたとしても、同じ職場で長く働き続けることができません。
もし同じ派遣先で働き続けたい場合は、派遣先の職場で直接雇用してもらう必要があるので、そこは自分自身で交渉するしかありません。
紹介予定派遣を利用すれば期間が経てば直接雇用に切り替わるので、将来的に正社員として長く働きたい場合は、紹介予定派遣を利用すると良いでしょう。
福利厚生やスキルアップ補助が受けられない
派遣先の職員ではないので、正社員のような福利厚生やスキルアップ補助が受けられないケースがあります。
最近では交通費の手当てや職員食堂の利用などでの差は改善されつつありますが、資格取得の補助などは正社員にしか認められていないことが多いでしょう。
これらの諸条件についてはしっかり確認したうえで、どのような働き方をするのかトータルで判断しましょう。
給料面で正社員に劣る場合がある
派遣看護師の時給は高いですが、基本的には昇給やボーナスがありません。
そのため、仕事内容は正社員と同じでも、年収では低くなってしまうケースが多いでしょう。
令和2年4月より『同一労働同一賃金』として、厚生労働省のガイドラインで規定されました。
この規定により、派遣看護師のデメリットのひとつであった待遇面の改善が進んでいるので、今後も派遣労働者の待遇改善は進むでしょう。
良い求人は倍率が高い
医療機関への派遣は正社員看護師の産前産後・育児休暇などの間しか認められていないため、そもそもの募集枠が少ないです。
さらに介護施設では看護師は数人だけ配置して、介護士を多く雇っている場合が多いため、派遣看護師のニーズも低くなりがちです。
つまり、常勤看護師の倍率に比べると派遣看護師は倍率が高くなる傾向になるので、良い求人は競争率が高くなってしまう点に注意しましょう。
派遣看護師に向いている人
派遣看護師は、幅広い経験を積みたい人や、自分のペースで働きたい人に向いています。
派遣看護師に向いている人の特徴を紹介しますので、自分自身は当てはまるかどうか考えてみましょう。
幅広い職場で経験を積みたい人
派遣看護師はあらかじめ派遣期間が定められているので、期間が満了すれば次の勤務先に派遣されることになります。
派遣先は、病院やクリニック、介護施設、保育園、検診センターなど幅広くあるので、さまざまな分野で業務経験を積むことができます。
同じ分野で経験を積むのも一つですが、多方面で活躍したいと考えている方には派遣の働き方が適しています。
いろいろな職場を経験できて楽しい!
気になる分野を経験してから判断したい人
派遣看護師は、気になっている分野が自分に合っているかどうかを確認したい人におすすめの働き方です。
たとえば『介護施設で働いてみたいけど、自分に合っているか不安』という人は、介護施設の派遣看護師として経験してみることができます。
就職して働く前に、自分に向いているかどうかを見極められるので、慎重に職場を決めたい人に向いているでしょう。
仕事の忙しさや職場の人間関係が心配だから、派遣で経験してから就職を決めたい!
自分のペースで働きたい人
派遣看護師は、できるだけ自分のペースを維持して働きたい人に向いています。
基本的に残業や休日出勤がないため、正社員に比べると身体的な負担が少ないです。
スキルアップのための勉強や家庭での時間の確保というように、仕事とプライベートのメリハリを付けられるでしょう。
副業やダブルワークで働きたい人
派遣看護師は、本業で取り組みたいことがある人や、ダブルワークで稼ぎたいと考えている人にも向いています。
働き方をうまく組み合わせれば、派遣の経験を本業に活かせたり、高い収入を得られたりすることもあるでしょう。
職場によっては副業やダブルワークが禁止されている場合もあります。
職場の就業規則をしっかり確認することが大切です!
派遣看護師は稼げる?
派遣看護師をするかどうか悩む理由の一つに、給料面を上げる人も多いでしょう。
派遣に興味があるけど、給与が下がるのはイヤだなぁ
ここからは、派遣看護師の時給についご紹介します。
派遣看護師の時給の相場
派遣看護師の時給の相場は1,300円~2,000円程度といわれています。
ただし地域によって大きな差があります。
東京や大阪などの大都市では時給1,600円~2,000円程度、地方では1,300円~1,600円程度がおおよその目安になります。
仕事内容や職場の規模によっても時給は変わるので、大都市で大手医療機関などでは時給2,500円となる場合もあります。
派遣看護師はしんどい?
派遣の仕事ってしんどいイメージがあります
しんどいかどうかは、人によって違いますよ!
派遣看護師の仕事がしんどいかどうかは、その人の性格や職場環境、自身の持っているスキルなどによるでしょう。
派遣看護師は即戦力を期待されるので、充分な指導や説明を受けないまま業務を依頼されたり、期間限定の勤務なので職場のスタッフとなじみにくかったりする場合があります。
自分の未経験の分野でスキルが不足している場合は、丁寧な指導を受けられないことにしんどさを感じてしまうかもしれません。
私は職場の人間関係に深く関わらずにすむところが気に入っています!
ある程度信頼して任せてもらえるので、私は派遣の働き方が向いていると感じていますよ
ただ派遣先の業務や環境が合わない場合は、契約満了と共にほかの派遣先を探すこともできます。
無理をせず、派遣会社に相談してみましょう。
まとめ
今回は、派遣看護師の仕事について詳しく解説しました。
看護師は慢性的な人手不足のため、求人はたくさんあります。
他の仕事に比べると、希望する職場への採用が得られやすい仕事と言われています。
高齢化や感染症対応などで、派遣看護師のニーズはこれからも高まっていくでしょう。
看護師の仕事場は病院や診療所だけではなく、高齢者施設や社会福祉施設、保育所、一般企業、献血センターなど様々な場所があります。
期間限定の派遣という働き方を活かして、いろいろな職場を経験することができるのが派遣看護師のメリットです。
派遣先でスキルを磨き、常に必要とされる人材を目指しましょう!
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