● 履歴書と職務経歴書って何を書けばいいんだろう
● 好印象を与える応募書類を作りたい!
● 応募書類ってどのように送ればいいの?
こんにちは、はるです。
今回は看護師の転職活動に必要な書類作成のコツを解説します!
転職しようと思うと、履歴書と職務経歴書の作成は不可欠です。でも、応募先に好印象を持ってもらうためには何を書けばいいのか、悩みますよね。
履歴書の印象や職務経歴書の書き方で第一印象が決まるので、履歴書と職務経歴書の作成は絶対に手を抜かないべきです!
応募書類のマナーが悪いと、採用担当者にマイナスのイメージを与えてしまい、選考に悪影響になる可能性があります。
応募書類って、そんなにちゃんと見られているんですか?
応募書類だけで「この人はお断りしよう」となる場合もあるんですよ!
私は看護師長として、自分の部署で働いてもらう職員の中途採用面接に同席したり、採用担当者と一緒に履歴書のチェックをしています。
履歴書は複数送られてきますが、全員と面接することはできません。履歴書をチェックして、こちらの求める人材と合わないと判断すれば、そのままお断りすることになります。
そのため、応募書類作成の大事なポイントは、マイナスイメージを与えず、自分の魅力やスキルを端的に伝えることです。
この記事では、看護師の転職に必要な履歴書の書き方・マナーを解説します。最後まで読めば、正しい書き方や送り方が分かって、マイナスイメージを与えない応募書類を作成できますよ!
目次
履歴書と職務経歴書の目的、書き方の違い
一般企業のように、必須ではありません。
ただ最近は、職務経歴書の提出を求める病院やクリニックも増えているようですよ!
職務経歴書と履歴書をセットで提出するように求められた時、きちんと書けるように書き方を確認しておきましょう。
まずは「履歴書と職務経歴書の違い」を確認して、目的や内容の違いを理解してください。
履歴書と職務経歴書の違い
履歴書と職務経歴書の大きな違いは「目的」です。
履歴書はあなたが「どんな人か」を見るためのものなので、内容よりも基本的なリールに従って丁寧に書かれているかが見られます。
一方の職務経歴書は、会社側が求めている能力やスキルを持っているかが見られます。
正しい履歴書の書き方
では次は、実際の書き方を説明します。
まずは履歴書から!
履歴書は色々なフォーマットがありますが、応募先の病院や施設からフォーマットが指定されることはほとんどありません。
ただし、用紙のサイズはA4(見開きでA3サイズ)のものにしましょう。小さなサイズのものや、形に特徴があるものも売られていますが、看護師の求人で芸術的なセンスは求められていません。
『個性的で人と合わせるのが苦手な人かな?』と、マイナスイメージを持たれてしまうと損ですよ。
書き方も、パソコンでも手書きでも、どちらでも構いません。
手書きであれば、ていねいな字で綺麗に書けば『誠実な人そうだな』という印象を持ってもらいやすいですし、パソコンだと書き間違えも簡単に修正できて作成が楽です。
その分手書きだと書き間違えると全部書き直しになる手間がかかるし、パソコンだと他の人と区別がつきにくくて無機質な印象になってしまいます。
メリット・デメリットはありますが、自分がやりやすい方を選ぶと良いと思います。
履歴書には大きく分けて5つの項目があります。
履歴書に書くのはこの5つ!
それぞれの項目に書き方のポイントがあるので、確認しておきましょう!
履歴書の各項目の書き方
1.基本情報の書き方
日付
面接に持って行く当日の日付を書きます。郵送する場合は、ポストに入れる日付を書きましょう。
写真
カラーで正面から撮影します。胸から上が写るくらいの大きさで、顔がはっきり見えるようにしてください。
サイズは「40mm×30mm」で最近3カ月以内に撮影したものを使いましょう。
服装はスーツやジャケットを着用して、髪は落ち着いた色でまとめ髪で撮ったものがいいですよ。
歯を見せて笑っているものは相応しくありません。ナチュラルメイクで穏やかにほほ笑んだくらいの表情にしましょう。
氏名、年齢
見やすい字で丁寧に書きましょう。「ふりがな」の場合は平仮名で、「フリガナ」の場合はカタカナで書きます。
年齢は面接当日の年齢を記載します。
住所
都道府県から省略しないで丁寧に書きましょう。
E-mail
携帯アドレス、もしくはフリーメールアドレスなどを記入します。届いたメールを自分が確認できるものならOKです。
電話番号
携帯電話番号でもOKです。日中に連絡がとれる番号を書きましょう。
2.学歴・職歴の書き方
学歴
・年の書き方は、西暦か和暦かを統一して書きましょう。
・学歴は高校卒業から書きます。学校名は省略せずに正式名称で書いてください。
職歴
・過去に在籍したすべての会社・病院・施設の入社・退社年月日を記入します。
・病院名や部署名は省略せずに正式名称で書きましょう。
・昇進や異動をした場合は、昇進年月と異動部署名・異動年月も記入します。
・退職理由は「一身上の都合により退職」と書きます。
・最後の行には「現在に至る」と記入し、その下の行の右端に「以上」と書いて締めます。
3.免許・資格欄の書き方
免許・資格
・資格は取得した順に書きます。
・「看護師免許 取得」と書きます。
・西暦か和暦かを統一して書きます。
・認定講習などは「日本救急医学会認定 ICLS 修了」と書きます。
研修や講習を受講して認定証が発行されるものなどは『修了』という表現で履歴書に記載できます。
『取得』で記載するのは普通自動車免許や、呼吸療法認定士などの第三者機関が資格と認めるものです。また専門看護師や認定看護師、TOEICの点数なども「取得」で記載できます。
・看護師の業務にまったく関係のない資格などは記載しないようにしましょう。
4.志望動機の書き方
志望動機
履歴書の志望動機は「応募した病院・施設でなぜ働きたいのか」を伝えます。
・いままでの経験や、看護への思い
・志望先に惹かれたポイント
・志望先でどんなことをしたいのか、自分のどんな経験や強みを生かせるのか
これらを組み立てて文章を書きます。
注意してほしいのは、まえの職場の悪口を書かないことと、給与や休日などの待遇面の理由を書かないことです。
志望動機の書き方については>>【中途採用看護師】採用されやすい志望動機を教えます!で詳しく説明しているので、参考にしてください。志望動機の例文も載せています。
5.本人希望欄の書き方
本人希望欄
本人希望欄は、その職場で働くうえでどうしても伝えなければいけない条件を伝えるための項目です。
たとえば、入職日や勤務時間の希望など「その条件が叶わないと入職できない」という条件があれば簡潔に書きましょう。
特に思い当たることがなければ「貴院の規定に従います」と書いておけば問題ありません。
給与や休みの条件など、待遇面について書くのはマイナスイメージになるのでやめておきましょう。
正しい職務経歴書の書き方
職務経歴書は、「これまでの業務経験と身につけたスキル」を説明するためのものです。きちんと書いて、採用先にアピールしましょう!
基本的には全てパソコン入力して作成します。フォーマットは無料のものをダウンロードすると良いでしょう。
職務経歴書の各項目の書き方
1.経歴概略の書き方
職務要約など、表現はいろいろありますが、冒頭に必ず記載する職務経歴の概要のことです。
応募した病院・施設で行かせる経験を強調した要約文を2~3行程度で書きます。
『どんな病院・病棟・施設で何年間働いたか』『どんな業務の経験があるか』を書けばOKです。
2.職務経歴の書き方
基本的には、新卒から現在までの職歴を時系列に沿って書いていきます。
勤務した病院・施設名
名前は省略せずに、法人名などもすべて含めて正式名称で記載しましょう。
在籍期間
・現在も務めている場合の書き方
→「20〇〇年〇月~現在」
・退職日が決まっている場合の書き方
→ 「20〇〇年〇月~ 20〇〇年〇月 (退職予定)」
病院・施設の概要(病床規模、診療科目)
病院・施設のホームページなどで確認して、正確に書きましょう。
書き方の例は、以下の通りです。
医療法人〇〇会 〇〇病院
[病床数:一般354床]
[診療科目:内科、循環器内科、消化器内科、外科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科]
自分の担当業務
配属先の病棟と、そこで行った具体的な業務内容を書きます。
担当した処置のスキルや経験などが分かりやすいように、箇条書きにしましょう。
新人教育・リーダー業務、看護研究、院内の委員会活動、学会の参加実績などもアピールポイントです。
書き方の例を以下に示します。
担当業務①
循環器内科病棟(35床)に配属、病棟全般の看護教務をおこなう
・心臓カテーテル検査前後の看護
・血管外科手術後看護(生活指導、退院指導)
・プリセプターとして新人教育を担当
・医療安全対策委員に所属、看護マニュアルを改定
活かせる知識、技術、経験として自分の強みをアピールしましょう。
「こんな知識・技術・経験を学んできたので、貴院で生かせます」というアピールになります。
それが志望先の特徴や求める人材とマッチしていると、とても好印象になりますよ。
例えば…
・周囲の状況に常に気を配り、後輩へ適切なサポートを行う力がある
・患者や家族の気持ちに寄り添い受け止める傾聴力に自信がある
・急変に動じず、冷静な対応ができる判断力がある
・自主的に業務マニュアルを改善するなど、チーム貢献を意識した行動がとれる
3.保有資格の書き方
「看護師免許」「普通自動車免許」など、取得した順番に古いものから書きます。
履歴書の資格欄と同じ内容で構いませんよ。必ず正式名称で書きましょう。
また、今取得中の資格も記載することができます。
4.自己PR
職務経歴書には経歴なスキル、実務能力を詳しく書いているので、効率的な自己PRができます。
自分の強みや経験を示し『志望先の病院・施設で生かせる、だから長く意欲的に働きたい』という前向きな姿勢をアピールしましょう。
数値で表現できるものは、出来るだけ数値を使って客観的な情報を入れたほうが効果的です。
履歴書・職務経歴書を提出するときのマナー
やったー!
あとはこれを持って行くだけですね
封筒に入れた方がいいのかな?
提出の方法についてマナーを知っておかないと、せっかく正しい書き方で書いた書類も台無しです。
最後に応募書類の提出方法について説明しますね。
履歴書を封筒orメールで
提出するときのマナー
「封筒」で送る場合
封筒はA4サイズ(角型2号)の白い封筒を準備します。
履歴書を二つ折りで入れられるサイズです。色は白が良いでしょう。
茶色の封筒は履歴書を送るのにはふさわしくないので避けてください。
①住所
封筒の右上に郵便番号を書き、住所は都道府県から正確に記入します。
住所は必ず縦書きで書いてください。
丁目や番地はハイフンで省略せず、「二丁目一番地三号」と漢数字で正式に書きましょう。
②宛先
宛名の病院名・施設名は省略せず、医療法人なども正確に記入してください。
病院名、担当部署、担当者は改行したうえで、一文字目はしっかりと揃えて記入します。
書く位置は封筒中央、字の大きさは住所よりも少し大きく書くとバランスがいいです。
個人宛なら「様」を使い、部署宛てなら「御中」を使います。この二つは併用しません。「人事課田中様御中」と書かないように注意しましょう。
③切手
キャラクターものや派手な柄のものは避けて、「普通切手」を使ってください。
④注意書き
応募書類が入っていることを伝えるため、封筒の左下に「履歴書在中」と記載します。
赤い文字で書き、赤い枠で囲います。定規を使って綺麗に囲いましょう。
※はじめから「履歴書在中」と書かれている封筒も売っているので、それを使用するのもOKですよ。
⑤署名
自分の郵便番号・住所・氏名を丁寧に記載します。
封筒の裏面、左下4分の1に収まるよう、自分の住所と名前を記入しましょう。
⑥〆印
必要書類がすべてそろっていることを最終確認して、封筒に入れます。履歴書や職務経歴書をクリアファイルにまとめて入れましょう。
裏面の封をのり付けして閉じたら、封中央に黒ペンで「〆」と記載します。
必須ではありませんが、ビジネスマナーなので記載しましょう。
セロハンテープやホッチキスで封を閉じるのはNGです。
「メール」で送る場合
ペーパーレス化を進めているところでは、メールで履歴書の提出を求められるケースもあります。
志望先からはメールで送るように言われました。
メールで送る場合の注意点はありますか?
メールで送る場合の注意点は4つあります。
ひとつずつ説明していきますね!
1.応募書類はPDFで送る
ワードやエクセルで作成した応募書類は、「PDF形式」に変換して提出するのがおすすめです。
PDF形式にすれば、他の人に上書きされる心配がないうえに、レイアウトも保った状態で履歴書が提出できます。また、送り先のパソコンの使用環境に左右されずにファイルを開けます。
手書きであれば、スキャナーに通してファイルをPDFに変換しましょう。
2.ファイル名を分かりやすくする
ファイル名は、確認する採用担当者に分かりやすいものにしましょう。
送信日と名前をファイル名にするのがおすすめです。例えば、以下のようにしましょう。
『20211115_看護師はる_履歴書』
送るメールの件名は『履歴書ご送付の件/氏名』というように、ひと目で分かるものにしましょう。
3.ファイルにはパスワードをかける
履歴書は、個人情報が記載されている重要な書類です。
誤送信などで流出を防ぐためにも、送信時には履歴書のファイルにパスワードを設定しておきましょう。
採用担当者にパスワードを伝える時は、最初に送信したメールに続けて送るのが一般的です。
履歴書を送るメールに一緒に記載しては意味がありませんので、注意してください。
4.メールの最後に署名をする
履歴書を添付したメールの文面の最後には「氏名」「住所」「電話番号」「メールアドレス」を記載しましょう。
メールを送る際のビジネスマナーです。
志望先に履歴書を送る場合のメール例文
【件名】
採用試験応募の件/氏名(フルネーム)
【文面】
医療法人〇〇会○○病院
採用ご担当者様
初めまして、〇〇と申します。
この度は、貴院の採用試験に応募したく、ご連絡を差し上げました。
履歴書などの応募書類を添付しております。
ご査収の程、お願い申し上げます。
また、履歴書にはパスワードを設定しております。
後ほど、パスワードを別途お送りさせていただきますので、ご確認いただけますでしょうか。
お忙しいところ大変恐縮ですが、面接の機会をいただけますと幸いです。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
氏名
住所
電話番号
メールアドレス
パスワードを送る時のメール例文
【件名】
履歴書のパスワード送付の件/氏名
【文面】
【文面】
医療法人〇〇会○○病院
採用ご担当者様
先ほど、履歴書をお送りさせていただいた〇〇です。
添付ファイルに設定したパスワードを送付いたします。
パスワード ****
お手数をおかけいたしますが、ご査収の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
氏名
住所
電話番号
メールアドレス
履歴書・職務経歴書の作成で注意すべきポイント
では最後に、履歴書を作成するときに注意すべきポイントをご紹介しますね!
履歴書の作成には、いくつかポイントがありますので説明しますね。
マナーやポイントを知らずに作成すると、志望先から『非常識な人だ』という印象を持たれてしまうかもしれません。しっかり確認してから作成しましょう。
黒のボールペンで書く
応募書類を書くときには、黒色のボールペンで書きましょう。
鉛筆やシャープペンシル、紺色やグレーで書くことはマナー違反です。
修正テープや修正液を使うこともNGです。書き間違えた場合は、新しく書き直しましょう。
古い履歴書・職務経歴書を使いまわさない
別のところから送り返された履歴書や職務経歴書を、そのまま次の志望先に使いまわすのは絶対にやめましょう。
日付の古い履歴書では、採用担当者に悪いイメージを与えてしまいます。
かならず毎回、新しく応募書類を作成しましょう。
時間に余裕をもって作成する
応募書類は、時間に余裕をもって丁寧に書きましょう。
提出期限ぎりぎりになって書き始めると、焦って書き間違えたり、ミスを見落としたまま提出する可能性があります。
単純なミスでマイナスイメージを与えないためにも、時間に余裕をもって作成しましょう。
志望する先に向けた内容にする
履歴書・職務経歴書の内容は、志望する提出先に合わせた内容にしましょう。
志望先が求める人物像やスキルは、それぞれ違います。
ホームページなどでしっかりと情報収集をして、志望動機や自己PRを書きましょう。
書き終わったら最後に見直しをする
応募書類を書き終わったら必ず見直して、記入ミスを防ぎましょう。
誤字・脱字があると、採用担当者は「仕事でもミスが多いのかもしれない」と感じて、マイナスイメージにつながる可能性があります。
それと空欄は作らないようにしましょう。志望動機や自己PRの欄に隙間が多いと「熱意がない」と思われてしまいます。
かならず最後に見直しをしてから、提出しましょう。
履歴書・職務経歴書の添削に強い転職エージェントを使うのもおすすめ
これまでに紹介したマナーや注意点を守って応募書類を作成すれば、マイナスイメージを持たれない応募種類が作成できます!
実際に書いてみたけど、ちゃんと書けているか不安…
志望動機も難しくてうまく書けないし…
きちんと調べて書いてみても、上手に書けているか不安になる人もいますよね。
そんな人には、転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。
看護師転職エージェントは、無料で履歴書や職務経歴書の添削をおこなってくれます。
また、転職エージェントは応募先の病院・施設の情報を持っていて、そこがどんな人材を求めて求人を出しているかを把握しています。応募先に合った履歴書の作成を助けてくれますよ。
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