看護師の皆さんは貯金、していますか?
世間では、看護師って給与が高くてリッチな人が多いイメージですよね。だけど実際はどうなんでしょうか。
同年代のみんながどのくらい貯金をしているか、知りたくありませんか?
逆に、全然貯金をしていない人がどのくらいいるのかも、気になりますよね。
私も自分の給与が高いのかどうか、貯金が多い方か少ない方か、ちょっと気になっていました。
そこで、30代の平均貯金額や貯金ゼロの人の割合、収入からの貯蓄割合を日本銀行の情報サービス局のデーターで調べました!
この記事では、30歳の独身女性看護師がいくら貯金しているのかを紹介します。そして30歳独身の女性看護師に必要な貯金額を教えます。
この記事を読めば、自分の貯金が多いのか少ないのかが分かり、これから毎月どのくらい貯金をすればいいかが分かります。貯金をするべきか悩んでいる人も、貯金額が少ないんじゃないか気にしている人も、その疑問が解決できますよ。
参考までに、わたしの30歳時点での貯金額を公開します。
はるが30歳の時の貯金額は約500万円でした
『たったそれだけ?』、もしくは、『そんなに貯めてるの?!』
皆さんの感想はどちらなんでしょう…。ちょっと心配ですが。
私は、看護師になった時から毎月コツコツ積み立てをしていました。もちろん途中で旅行をしたり、引っ越しをしたりして貯金を使ってしまうこともありました。それでもけっこう貯金を頑張った方じゃないかなと思っていました。
さてこの金額は多い方なのか、少ない方なのか。同年代の平均額を知らないと、分かりませんよね。
気になって調べてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
〇 30歳 独身女性看護師の平均貯蓄は327万円
〇 毎月36,800円を貯金している
〇まずは69万円の貯蓄を目指そう!
貯金を早く増やしたい人は、副業やバイトで稼ぐことも検討しましょう!
私が体験した単発派遣バイトを紹介した記事です。高時給のお仕事も紹介していますので、気になる人はチェックしてみてください。
関連記事:【時給1900円】看護師デイサービスの単発派遣バイト体験談
関連記事:【時給1,600円】コロナ相談コールセンターの単発派遣バイト体験談
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30歳 女性看護師の給与はいくら?
まずは、30歳の女性看護師の給与はどのくらいかを調べます。厚生労働省の『令和2年 賃金構造基本統計調査』から見てみましょう。
参考:令和2年 賃金構造基本統計調査(ここをクリックすると厚生労働省のサイトに移動します)
この調査は毎年実施されていて、各職種別や年齢別、都道府県別での給与が調査・比較されています。まずは全年代の男女合わせた看護師の平均給与です。
月収 | 33.4万円 |
年収 | 482.9万円 |
ボーナス | 81.6万円 |
この金額は税金が引かれる前の総支給の金額です。夜勤手当や通勤手当、年収にはボーナスの額も含まれています。
次は男女別の平均給与を紹介します。
女性 | 男性 | |
年収 | 490.2万円 | 505.9万円 |
月収 | 33.7万円 | 34.9万円 |
ボーナス | 85.6万円 | 86.7万円 |
男女でけっこう差があるように見えますよね。この場合、すべての女性の平均金額であることに注意をしましょう。
女性の中には子育てとの両立のために夜勤や残業を制限して働いている人なども含まれています。そのため平均値では低く計算されてしまいます。
次に年代別です。女性看護師の年代別の年収です(スクロールできます)。
年齢 | 平均年収 |
20~24歳 | 351万7400円 |
25~29歳 | 416万5400円 |
30~34歳 | 435万1700円 |
35~39歳 | 441万5800円 |
40~44歳 | 470万2000円 |
45~49歳 | 488万1700円 |
50~54歳 | 497万2300円 |
55~59歳 | 424万6600円 |
60~64歳 | 371万7600円 |
65~69歳 | 382万600円 |
年代別の月収です(スクロールできます)。
年齢 | 平均月収 |
20~24歳 | 25万4100円 |
25~29歳 | 28万4700円 |
30~34歳 | 29万7600円 |
35~39歳 | 29万8500円 |
40~44歳 | 31万6200円 |
45~49歳 | 32万3900円 |
50~54歳 | 33万1200円 |
55~59歳 | 33万6200円 |
60~64歳 | 29万4700円 |
65~69歳 | 27万500円 |
これを見ると、30歳女性の平均的な月収は29万円程度となっています。これは税引き前の総支給額(夜勤手当や通勤手当などもすべて含む)です。
一般的に手取り給与は総支給額の75~85%なので、手取り給与は23万円程度だと思われます。
ちなみに、私の30歳の頃の給与をしらべてみました。
30歳時点の手取りは24万4183円でした(夜勤あり、残業あり、通勤手当含む)
ほぼ平均と同じくらいか、少しだけ高めの給与をいただいていたようです。ありがたいです。
毎月どのくらい貯金してる?
給与の何%を貯金にまわしてる?
ではみんな、給与のうちどのくらいを貯金しているのでしょうか。
日本銀行内に事務局が設置されている金融広報中央委員会が毎年おこなっている『家計の金融行動に関する世論調査』から調べました。
参考:金融広報中央委員会「知るぽると」ホームページ(ここをクリックすると外部サイトへ移動します)
手取り収入からの貯蓄割合です(スクロールできます)。
全体の平均 | 16% |
5%未満 | 7.9% |
5~10% 未満 | 12.6% |
10~15% 未満 | 7.2% |
15~20% 未満 | 4.6% |
20~25% 未満 | 10.9 |
25~30% 未満 | 1.3% |
30~35% 未満 | 8.6% |
35% 以上 | 14.2% |
貯金しなかった | 22.5% |
この調査によると、最も多いのは給与の35%以上で、平均では16%という結果になりました。しかし貯金をしなかった人も22.5%いました。
手取り給与が23万円の30歳女性看護師の場合、16%を貯蓄しようと思ったら毎月3万6800円になります。このくらいを目標額にするのがいいんじゃないかと思います。
ちなみに私は給与振込口座で積立貯金していました。
毎月4万円を積立貯金していました
知らずに貯金額を決めていましたが、平均貯金割合とほぼ同じですね。さらにボーナスでも半分くらいは貯金に回すようにしていました。
でもきちんと目標額を決めて貯金していたわけではないので、旅行や買い物で大きく使ってしまうこともありました。そのため貯金額は増えたり減ったりを繰り返していたと思います。
30歳でいくらの貯金があるの
みんなは大体、毎月3~4万円を貯金していることが分かりました。でも私と同じように、遊びや旅行、引っ越しなど急な出費で使ってしまうこともありますよね。
30代 独身 一人暮らしの平均貯金額がどのくらいかを調べてみました。
先ほどと同じく 『家計の金融行動に関する世論調査』のデータです(スクロールできます)。
平均 | 327万円 |
100万円未満 | 19.9% |
100~200万円未満 | 9.4% |
200~300万円未満 | 5.9% |
300~400万円未満 | 4.1% |
400~500万円未満 | 4.6% |
500~700万円未満 | 6.4% |
700~1000万円未満 | 5.7% |
1000~1,500万円未満 | 4.3% |
1,500~2,000万円未満 | 1.6% |
2,000~3,000万円未満 | 2.1% |
3,000万円以上 | 1.1% |
30代の一人暮らしの平均貯蓄額は327万円でした。「みんな、そんなにたくさん貯金しているの?」と驚く数字かもしれません。
しかしこれは表を見てもらうと分かりますが、3,000万円以上も貯金がある人も含めた平均値です。
平均値というのは、極端に大きな数字があるとそれに引っ張られて高い数字になってしまいます。
例えば今回の平均貯蓄額は327万円ですが、貯蓄が300万円以上ある人の割合は全体の29.9%です。平均額よりも多く貯蓄している人は全体の3割しかいないことになります。
7割の人は貯蓄が300万円もないということです。
もう一つ、中央値という数字があります。今回の貯蓄額の中央値は70万円でした。
これは全員の貯金額を順番に並べたときの、真ん中の数字のことです。今回の数字の場合は、中央値の方が世間一般のリアルに近い数字と言えるかもしれません。
私の30歳時点での貯金額については、この記事の最初にも書きました。
はるが30歳の時の貯金額は約500万円でした
私はコツコツと貯金をするのが苦ではなかったですし、少しずつ通帳の金額が増えるのを見るのが好きでした。そのおかげで、平均値よりも少し多めに貯金ができたのかもしれませんね。
30歳で貯金ゼロってヤバイ?
先ほどの「家計の金融行動に関する世論調査」によると、30代の一人暮らしで全く貯金をしていない人が31.1%でした。 これは全職種での調査結果ですが、けっこう貯金をしていない人も多いようです。
家賃の高い都市部で一人暮らしをしていて、収入があまり上がらない職種の場合など、貯金をする余裕がない人も多いのだと思います。
特に20代の頃は遊びや旅行の経験が将来への投資にもなりますし、自分の将来の方向性を考えるためにもいろいろな経験を積むことが大事だと思います。
しかし貯蓄ゼロでの生活は、何かあった時の備えがなくて不安にもなります。30歳になったのを機会に、そろそろ貯蓄について考え始めてもいいんじゃないでしょうか。
貯金っていくら必要なの?
いざという時にいくら必要か
生きていくうえで、いろいろとお金がかかるライフイベントがあります。
30歳以降で考えられるライフイベントと、必要な金額を調べました。
参考:日本FP協会ホームページ(ここをクリックすると外部サイトへ移動します)
結婚費用 | 467万円 |
出産費用 | 51万円 |
子供の教育費 | 1049万円 |
住宅購入費 | 3340万円 |
老後の生活費 | 26万円 |
介護費用 | 17万円 |
緊急予備資金 | 60万円 |
住宅の購入費や子供の教育費は夫婦二人で準備するものです。また一度の払うわけではないので、これらの全てを貯金で賄う必要はありません。
まずは、緊急予備資金の準備から始めましょう。
緊急予備資金とは、被災したときなど生活上のリスクへの備えとして、一般的には月の生活費の3ヶ月~6か月分として準備しておく資金のことです。
たとえば生活費が20万円で、3ヶ月分を準備しておく場合は60万円が緊急予備資金となります。
緊急予備資金は被災時だけの備えではありません。急な病気やケガで働けなくなった時や、思いがけない失業や休業となったときなど、不測の出来事があった場合の出費にも役立ちます。
30歳 独身女性看護師の月収は23万円なので、3カ月分なら69万円です。まずはこの金額をためることから貯金を始めていきましょう。
貯金の目標額はいくらか
漠然と貯金をするよりも、目標金額を決めて貯金をしましょう。
まずは先ほど調べた緊急予備資金の3ヶ月分『69万円』が最初の目標ですよね。毎月少しずつ貯金しながら目指していきましょう。
69万円が達成出来たら、次は同年代の平均貯蓄額の『327万円』を目指しましょう。急には難しいので、数年かけて目標を達成するために、毎月の貯金額を決めると良いでしょう。
そうやって日々の生活の中に貯金を取り入れていきましょう。
どうやって貯金を増やす?
まずは家計簿をつけよう
まずは自分が毎月何にいくら使っているのかを把握しましょう。
便利な家計簿アプリを使うのがおススメです。銀行口座やクレジットカードと連携することで、自動で使った金額を分類して金額を計算してくれますよ。
私もずっとアプリで家計簿をつけています
すごく便利ですよ!
ポイントカードの残数や電子マネーの記録も自動なので、手で入力することはほとんどありません。それでも毎月の食費や生活費、光熱費が把握できるので、とても便利です。
固定費を見直そう
ムダ遣いを減らすのはもちろんですが、効果が高いのは固定費を見直すことです。スマホのオプションであまり使っていない有料のものを契約していないか見直しましょう。
また、動画や音楽のサブスクリプションサービスで辞められるものがないか検討しましょう。私も確認してみると、全く使わない有料サービスに入っていることがありました。
最近は全く使ってないのに、自動更新で支払い続けているサービスもありました
明細書をしっかり確認する習慣がなかったので、もったいなかったなと反省しています。皆さんも確認してみてくださいね。
他にも、スマホを格安SIMへ変更したり、保険を見直すことも節約になる場合がありますよ。
自動で貯める仕組みを作る
毎月の貯金額を決めたら、自動で貯金する仕組みを作りましょう。
私は積立定期預金や自動積立の投資信託を利用しています
給与振込口座から、自動で積み立てをして貯金を増やしてくれるサービスです。「生活費から余ったら貯金しよう」と思っても、使いすぎてしまって残らないことがありますよね。
そうならないために、先に貯金するお金を取っておくのです。この方法なら必ず貯金が増えていくので、確実ですよ。
自分に無理のない金額で設定をするのがコツですね。
預貯金だけではなく、投資も検討してみる
緊急予備資金を超えて貯金が出来るようになったら、その余裕資金を投資に回すことを検討してもいいかもしれません。ただ単に銀行に預けておくよりも、良いリターンが期待出来て財産を増やすことができるかもしれません。
たとえばiDeCoやNISAなど、税制優遇された仕組みがあるのをご存じですか?
ふつうは投資をして利益が出た場合、20.315%の税金がかかります。せっかく投資で利益が1万円出たのに、そのうち2000円以上を税金で納めなくてはいけないのです。
その税金がゼロになる制度が、iDeCoとNISAなのです。それぞれを簡単に説明しますね。
iDeCo
iDeCoは、公的年金とは別に個人で年金を準備できる制度です。
『個人型確定拠出年金』といいます。
掛け金を積み立てて投資で運用して、60歳以降で受け取る年金に出来るのです。この投資で運用した利益は非課税なので、普通に投資をするよりもずっとお得に運用ができます。
詳しくは国民年金基金連合会のiDeCo公式ページを参考にしてください(クリックすると外部サイトに移動します)。
一般NISAと積立NISA
NISAには、一般NISAと積立NISAの二つがあります。
一般NISAは、株か投資信託に投資して運用して、その利益が非課税になる制度です。
積立NISAは、金融庁の基準をクリアした商品から選んで投資して、毎月すこしづつ積み立てていく商品。こちらも利益は非課税になります。
一般NISAは、年間120万円までで、非課税期間は5年間。
積立NISAは、年間40万円までで、非課税期間は20年間です。
証券会社で専用の口座を作って運用します。
詳しくは金融庁のホームページ『NISAとは?』のページでそれぞれの特徴や選び方が紹介されているので、参考にしてみてください(クリックすると金融庁のホームページに移動します)。
投資は元本保証ではないので、減ってしまうリスクがあることは理解しておきましょう。ある程度貯金が出来てお金に余裕が出来てから、投資を始めるようにしてください。
ちなみに私は26歳ごろから投資信託をしていました。
30歳の時は投資信託で運用をしていましが、NISAもiDeCoも利用していませんでした
いま考えると、ずっと20%以上の税金を払いながら運用していたことになるので、もったいなかったです。
知識がないことで損をしてしまいました。きちんと勉強して知識をつけないと、知らずに損をしてしまうことがあるので、知識って大事ですね。
収入を増やす方法を考える
今の収入で貯金をしていって、老後資金をためるのが難しいと思うのなら、収入を増やす方法を検討しましょう。
- 社内で昇進する
- 転職する
- 副業をする
収入を増やす方法は、主にこの3つです。
看護師として働いていると、1の『昇進して給与を増やす』というのは主任か師長になることですね。これには年齢や経験年数、実績などが必要になるので、目指して手に入れるには時間がかかるでしょう。
そして3の副業は、職場によっては兼業が認められていないところも多いと思います。
私の職場は申請が必要で、業務内容の社会貢献度などで判断されます
そうなると、給与を増やすためにできるのは、2の転職になります。
年収の高い会社への転職は、何年か看護師をして自信がついたころに検討しましょう。看護師の職場はさまざまで、同じような病院規模でも経営母体が違えば休日数や給与は全然違います。
転職によってステップアップするのは、自分を高める方法でもあるのです。まずは自分のスキルでどのくらいの年収アップができるのか、求人情報を検索してチェックしてみましょう。
年収アップを狙うのにおすすめの求人サイトは
どちらも業界大手で求人数がとても多く、サポートが充実しています。
転職先の内部事情にも詳しく、あなたの経験を活かして年収アップが狙える転職先を探すのにぴったりだと思います。
まずは無料登録をして、どんな求人があるのか相談することをおすすめします。
行動を起こさなければ未来は変わりません
これまでの経験をきちんと評価してくれる転職先を探して、年収アップを狙いましょう。
転職サイトの選び方については>>【看護師】転職で本当に役立ったおすすめ転職サイトと転職エージェントを参考にしてください。
まとめ
30歳 独身女性看護師の貯蓄額についてまとめました。
まとめた内容は以下の通りです。
〇 30歳 独身女性看護師の手取り月収は23万円
〇平均貯蓄額は327万円。中央値は70万円
〇 手取り収入の16%、毎月36,800円を貯金している
〇まずは69万円の貯蓄を目指そう!
貯金は少しずつコツコツ貯めていかないと、急には増えません。
結婚して子供が出来ると生活費や教育費で支出が増えて貯金どころではなくなる家庭もあります。独身で貯められるときから少しずつ貯金を始めておいた方がいいでしょう。
看護師の給与については他に、夜勤手当なしで働くと給与がいくらになるかを調べた記事>>夜勤なしで働く看護師|給与は?どんな仕事?もあるので、良かったら読んでください。
この記事が参考になればうれしいです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。